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大熊新監督白星デビュー!C大阪 12戦ぶり勝利

[ 2014年9月14日 05:30 ]

<C大阪・柏>リーグ戦初勝利にイレブンと握手するC大阪・大熊監督(左)

J1第23節 C大阪2―0柏

(9月13日 ヤンマー)
 C大阪は前半終了間際にFW杉本健勇(21)のゴールで先制するなど2―0で柏を下し、12試合ぶりの勝利を飾った。リーグ戦初采配となった大熊裕司新監督(45)にとっても嬉しい1勝となった。

 試合終了のホイッスルが鳴った瞬間、指揮官は左手の拳を強く握りしめた。ヤンマースタジアム長居で柏から2―0勝利を収め、5月3日の名古屋戦以来、12試合ぶりの白星。本拠に限れば3月15日の清水戦以来、182日ぶりとなるホーム2勝目となった。ペッツァイオリ監督の解任を受け、8日から指揮を執り始めた大熊新監督が自らのリーグ初陣を白星で飾った。

 「サポーターの方に、なかなか勝利を贈れていなかったけど、自分にとっては初戦だったから意識はなかった。先発したFW2人が点を取ったのは、今後に向けてのいい傾向かなと思う」

 自信を持って送り出した2トップが結果を出した。前半44分にDF酒本のFKを杉本が頭で合わせて先制。後半18分には、MF楠神のパスから永井が反転シュートでリーグ初得点を挙げた。元ウルグアイ代表FWフォルランをベンチに置いて先発起用した2人が、勝利の立役者となった。

 大熊体制になって1週間も経っていない。だが、攻守にハードワークを求めるスタイルは徐々に浸透し、チームは戦う集団に生まれ変わりつつある。最前線で90分間にわたってプレスをかけ続けた永井は「最後、倒れてもいいから走ったろうと思っていた」と語る。戦い方が統一され、選手たちから迷いが消えた。

 離脱者が続出する中、旧体制では出番が少なかった酒本や楠神も勝利に大きく貢献。監督交代という「劇薬」が、チームにいい刺激を与えた。「(自身の)リーグのスタートに勝って、いいスタートを切ることができた」と大熊監督。15位の甲府も勝ったため降格圏脱出とはならなかったが、上昇の気配が漂い始めた。

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