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加茂周氏 守備システムの弱点つかれた…個々の対応も反省点

[ 2014年9月10日 14:05 ]

<日本・ベネズエラ>後半、失点する川島

親善試合 日本2―2ベネズエラ

(9月9日 日産スタジアム)
 【加茂周が見たアギーレ・ジャパン】

 守備には課題が残った。ウルグアイ戦と同じく4人のDFの前に森重を配置したが、このシステムの弱点を突かれた。2列目の2人の帰りが遅くなると、森重の横のスペースにポイントをつくられ、そこから左右に展開されて、突破される場面が何度も見られた。個々の対応にも反省点が多い。2点目の失点は川島の判断ミス。ブレ球でキャッチするのが難しいなら確実にパンチングすべきだ。センターバックの2人もミスが目立った。

 攻撃は岡崎と武藤が入った後半に活性化した。その中で柴崎が持ち味を出した。前半は守備の意識が強すぎて前に出られなかったが、後半はゴール前に飛び込むようになった。運動量もあるし効果的なパスも出せる。2列目の適性があることを示した。得点の場面もそうだが、左よりも右の方が力を発揮できるのではないかと感じた。

 アギーレ監督が目指すのはしっかり守って速い攻撃を仕掛けるサッカー。ただ選手の特徴をつかみ切れていないこともあって各ポジションで求められるプレーとの“ずれ”があった。今後も選手を入れ替えながらチームづくりを進めるのではないかと思う。(元日本代表監督)

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2014年9月10日のニュース