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本田 新顔2人に「おとりにされた」 それでも「抜かれない自信ある」

[ 2014年9月10日 07:05 ]

<日本・ベネズエラ>前半23分、左足でボレーシュートを放つ本田(右)

親善試合 日本2―2ベネズエラ

(9月9日 日産スタジアム)
 新顔2人に、本田がいいように使われた。まずは後半6分の先制弾のシーン。ドリブルで駆け上がる武藤に対して右サイドを並走しながら大声でパスを求めたが、完全に無視された。そのまま武藤が中央に切れ込んでネットを揺らした。1―1の後半22分には左サイドを突破した岡崎にファーサイドへのクロスを要求。それがDFを引きつける形となり、空いたスペースに入った柴崎が右足ボレーを叩き込んだ。

 「1点目も2点目も完全におとりにされて決められた。昔の自分を思い出しましたね。これは勝負ですし、当然、満足はしていない。結果を出した2人には“おめでとう”と言いたい」

 若手の得点に刺激を受け、本田は終盤は強引にゴールを狙った。後半25分の左ポスト直撃のFKを含むチーム最多4本のシュートを放ったが、無得点。5日のウルグアイ戦に続くフル出場も2戦連続で不発に終わり「個人としては結果を残すことでチームに貢献したかった。それが2試合で果たせなかったことは悔しい」と唇をかんだ。

 本田は08年6月22日のバーレーン戦で国際Aマッチデビューも先発定着は10年W杯南アフリカ大会直前。09年9月5日のオランダ戦で中村俊からFKキッカーを奪おうとするなど必死のアピールを続けて中心選手に上り詰めた経緯がある。武藤、柴崎に自らの過去を重ね合わせた一方で、エースの座を明け渡さない自信も見せた。

 「もし彼らを意識し過ぎることがあれば、おそらく食われる。僕はまだ彼らを意識していないし、さらに上を意識している。その間は抜かれない自信、離せる自信がある」。まだまだ、若い者には負けられない。ヤングパワーの活躍は、本田の闘争本能を確実に刺激していた。

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2014年9月10日のニュース