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宇佐美“どやっ”弾丸ミドル!W杯後9戦7発「自信ある」

[ 2014年8月24日 05:30 ]

<甲府・G大阪>後半、同点ゴールを決めるG大阪・宇佐美

J1第21節 G大阪3―3甲府

(8月23日 中銀スタ)
 アギーレ監督を振り向かせるのに十分な一撃だった。G大阪のFW宇佐美が1点ビハインドの後半3分、約25メートルの弾丸ミドル弾を決めた。28日の日本代表発表前の最後の一戦で強いインパクトを残した。

 「コースがあってシュートを打てれば決める自信はある。25メートルとか30メートルとか、相手が打ってこないと思うようなところの方が決めやすい」

 鮮やかな一発で攻撃を活性化させ、一度は逆転。その後に再逆転を許し、終了間際のMF倉田のゴールでシーソーゲームは引き分けに終わった。リードしていた後半37分にピッチを後にしたエースは「連敗は免れたし、ポジティブに捉えていい」と悔しさをにじませつつも前を向いた。

 20日の天皇杯3回戦・徳島戦に続く2戦連発のミドル弾。ゴールレンジの広さとシュートの正確性はドイツでプレーした2年間に得た財産だ。「技術を生かすために必要」とフィジカルの重要性を痛感。昨夏の古巣復帰後も筋力トレーニングを続け、パンチ力が増した。さらにワールドクラスの選手のシュート精度を目の当たりにして意識も変わった。「前はニアかファーかくらいしか狙ってなかった。でもトップ選手は四隅とかキーパーの顔の横とか狙い所が細かい。きょうもコースは甘かった」。さらなる高みを目指すだけに、スーパーゴールにも満足度は低かった。

 アギーレ監督以下スタッフの視察がなかったことも発奮材料にした。「点を取り続けていれば“見に行こうか”ってなる。そういう気持ちにさせることが大事」。リーグ再開後は7戦5発、天皇杯を含めると9戦7発の量産態勢だ。「ガンバを勝たせるために一生懸命やれば必ずチャンスはくる」。成長を続ける22歳のエースが、28日の吉報を待つ。

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