手倉森監督 アギーレ式“同調采配”でU―21七変化

[ 2014年8月14日 05:30 ]

福岡との練習試合で選手に指示する、U―21日本代表の手倉森監督(左端)

 手倉森ジャパンが七変化だ。16年リオデジャネイロ五輪を目指すU―21日本代表候補の福岡合宿は13日、最終日を迎え、J2福岡と練習試合を行った。4―3―3の陣形でスタートし、90分間で6つの布陣を敷き2―0で勝利。A代表のハビエル・アギーレ監督(55)が掲げるフレキシブルなチームづくりとも同調する変幻自在ぶりを見せた。手倉森誠監督(46)の基本的陣形4―4―2に6つのオプションを加え、9月のアジア大会(韓国・仁川)に挑む。

【U―21候補合宿メンバー U―21日程】

 アギーレ監督見てくれましたか?と言わんばかりの自在ぶりだった。4―3―3で臨んだこの試合。前半3分に川崎FのMF大島のゴールで先制。しかし、同7分に相手のシュートがポストを叩くなどピンチも招いた。すると、同14分に手倉森監督はFW中島に指示。「(アンカーの)秋野の両脇を狙われていた」と、陣形を4―2―3―1にチェンジ。守備を安定させると、同38分に右CKから神戸DF岩波が頭で追加点を決めた。

 後半はメンバーを大幅に入れ替え、再び4―3―3で始動。その後、目まぐるしく陣形を変え、最後は5バックでガッチリと守り切った。今合宿、指揮官が掲げたテーマは「柔軟性と割り切り」。5回システムを変更する柔軟性。2点リードし、守備的戦術で逃げ切る勝負への割り切り。手倉森監督は「(テーマを)擦り込むためにわざとやってみた。タフな試合をいかに戦えるかが国際大会ではカギ。チームの仕事をやってくれた」と評価した。

 それでも“満点”とはいかない。指揮官は「今回は(システム変更を)指示したが、選手が自分たちでできるようにならないと。それが自立。自立すれば、どんな監督の下でもできる」と注文も忘れなかった。求めるのはリオ五輪でメダルを獲ることに加え、4年後のW杯で中心選手となること。アギーレ監督の掲げるフレキシブルな戦術への対応力を身に付けさせる一歩にもなった。

 最後に指揮官はこう付け加えニヤリと笑った。「選手には“みんなにはコンプロミソがあるんだ”。責務があるんだと伝えました」。アギーレ監督が11日の就任会見で使用した言葉で、A代表を狙うんだという選手の心をあおった。基本陣形の4―4―2を加え七変化する布陣。そしてコンプロミソ。戦術面、メンタル両面で“アギーレ流”と同調し、まずはアジア大会で連覇を目指す。

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