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ルーキー皆川 首位撃破のヘッド「試合、結果に飢えていた」

[ 2014年8月12日 05:30 ]

<広島・鳥栖>後半36分、途中出場の広島・皆川(右)が決勝ゴール

J1第19節 広島1―0鳥栖

(8月11日 Eスタ)
 苦しむ広島に新たなストライカー候補が現れた。後半36分、途中出場の皆川が左サイドからのクロスを逆サイドで待ち構えてヘディング。7月23日の柏戦でプロ初得点を決め乗っていたルーキーが首位を撃破する決勝点を突き刺した。

 中央大から今季加入し、1メートル86の長身を武器に新たな攻撃パターンを加えつつある22歳。「試合にも飢えていたし結果にも飢えていたし、そういう中で腐らずにチャンスをもらって結果を残すことができました」と初々しい笑顔を見せた。

 Jリーグ2連覇中のチームはもがいていた。W杯中断明けは5戦でわずか1勝。ブラジルW杯メンバーのMF青山を筆頭にFW佐藤やDF林ら主力にケガ人も続出した。

 しかし苦境下でも新戦力が次々と出てくるのが広島の強みだ。決勝点の皆川だけでなく、この日は3バックの一角で18歳の宮原がプロ初スタメンを果たした。ユース出身でU―17日本代表として世界を経験した有望株を森保監督は「自信をつけてくれた。育成の部分と結果が得られてよかった」と評価した。次節は2位・浦和との対戦。苦しみながら勝ち点3をつかんだ王者に再浮上の予感が漂ってきた。 

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