大久保V弾で首位見えた 状態60%「休んでもできちゃうんだよね」

[ 2014年8月10日 05:30 ]

<川崎F・浦和>後半33分、大久保が勝ち越しゴールを決め、サポーターと喜ぶ

J1第19節 川崎F2―1浦和

(8月9日 等々力)
 J1第19節の8試合が9日、各地で行われ、3位・川崎Fはホームで2位・浦和に2―1で競り勝った。3トップの中央で先発したFW大久保嘉人(32)が後半33分に右足で決勝弾。今季11点目で得点ランクの単独トップに返り咲いた。チームは台風の影響で広島戦が中止となった首位・鳥栖に勝ち点1差に迫った。

 流れるような攻撃を、最後はエースが仕上げた。1―1の後半33分、レナトが左サイドを突破。横パスを中村が受けると、ゴールに向かって小林が走りだした。その動きだしで生まれた右サイドのスペースにパスが出て大久保が反応。右足トラップから右足の甲でアウト回転をかけて左隅に突き刺した。「狙い通り。いい所に飛んでくれたね」。レナトの突破力、中村の視野、小林の動きだし、そして大久保の得点力。攻撃陣の特長が凝縮された決勝弾だった。

 超人ぶりを発揮した。大久保はW杯ブラジル大会後から体に力が入らない状態に陥った。体調不良の中、練習や試合を続けていたが、2日の柏戦後に休養を取ることを決断。3~6日は完全静養に充てて7日に復帰したばかりだった。血液検査の結果、赤血球の数値が低下していたため、薬を服用。好物の魚を我慢して、苦手な赤身ステーキを食べるなど回復に努めた。2日間の調整だけで迎えた大一番。体調は万全ではない中で結果を出し「状態は60%。休んでもできちゃうんだよね。申し訳ないけど」と笑うと、中村からは「次も4日間休めば」とツッコまれた。

 7月19日の清水戦以来4試合ぶりの今季11得点目。新生日本代表を率いるアギーレ監督の来日を11日に控え、得点ランクの単独トップに返り咲いたことは最高のアピールになる。2位と3位の上位対決を制したチームは、台風の影響でこの日の試合が延期された首位・鳥栖に勝ち点1差に肉薄。大久保は「チームで結果を出すことは変わらない。それで選ばれるのが代表。監督にこびて選ばれるならこびるけど、そうじゃないから」と力を込めた。体調不良をものともしない規格外のエースにとって、36歳で迎える18年W杯ロシア大会出場は決して夢物語ではない。

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