鳥栖　監督解任で広がる動揺、不安の声

　８日に発表されたサッカーＪ１鳥栖の尹晶煥監督（４１）の突然の解任に、選手や地元サポーターも動揺を隠せなかった。

　練習後の囲み取材で選手たちは、言葉でこそ平常心を強調したが、その表情からは「ドタバタ劇」への困惑がうかがえた。藤田直之主将（２７）は「びっくりしている選手が多いと思うが、クラブが下した決断に、選手たちは忠実に、前向きにやっていくだけ」と言葉を選ぶように話した。エースの豊田陽平（２９）も練習直後はリラックスした様子だったが、取材には応じず「しゃべらなくてもいいでしょう」とだけ言い残し、クラブハウスを後にした。

　佐賀市の高校３年の男子生徒（１８）は「首位に立っているので、続けてほしかった。選手のプレーに影響しないか心配」と残念がる。Ｊ２時代からのサポーターという佐賀市の団体職員の男性（２４）は「Ｊ１に上がった時の監督で、サガンのことをよく知っていた」と手腕を評価、「次の監督次第だが、Ｊ２に転落することにならないか」と不安がった。