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C大阪 元独代表FWカカウ獲得へ 年俸3・4億円、救世主期待

[ 2014年8月6日 05:57 ]

ドイツ代表として南アフリカW杯にも出場したFWカカウ

 J2降格の危機にさらされているC大阪が元ドイツ代表FWカカウ(33)を獲得することが5日、濃厚になった。日本代表FW柿谷曜一朗(24)が移籍後はリーグ4戦で2得点と得点力不足は深刻。ブンデスリーガで88得点を挙げた実績を持つブラジル出身の元ドイツ代表ストライカーに救世主としての働きを託す。

【J1順位表】

 C大阪がフォルランに続く大物助っ人を獲得する可能性が高くなった。カカウはブラジル出身のFWで、03年に加入したシュツットガルトでブレーク。ブンデスリーガ通算307試合で88得点を誇るストライカーだ。09年にドイツ国籍を取得して同国代表デビューを果たし、10年のW杯南アフリカ大会にも出場。シュツットガルトでは最前線に陣取り、主にサイドアタッカーだった岡崎(マインツ)ともプレーした経験もある。

 5日付ドイツ紙シュツットガルター・ナハリヒテン(電子版)によると交渉は合意間近で、年俸は250万ユーロ(約3億4250万円)になるという。

 開幕から低迷の続くC大阪だが、W杯中断明けは5戦未勝利でJ2降格圏内にまで落ち込んだ。柿谷のラストゲームとなった7月15日の川崎F戦に1―2で敗れると、その後も4戦して2敗2分け。特にここ3試合連続ノーゴールと得点力不足は顕著だ。

 次のエース候補と目されている南野は、今季無得点と苦しみ、ブラジルW杯に出場したウルグアイ代表フォルランもいまだコンディションは万全ではない。6月に就任したドイツ出身のペッツァイオリ監督は「9人の選手を獲るよりもしっかりと活躍できる選手が必要」とピンポイントでの即戦力補強を希望していただけに、ブンデスリーガ出身のFW獲得は心強い。

 カカウは今年5月にシュツットガルトを退団し、現在はフリー。移籍金は掛からない。ただ、13得点を挙げた09~10年シーズンをピークに成績は下降線で昨季も1得点にとどまっただけに、獲得に成功した場合、どこまでトップフォームを取り戻せるかがカギとなる。開幕前に優勝候補に挙げられながら苦しむC大阪が、その浮沈をドイツ路線に託す。

 ◆カカウ 1981年3月27日生まれの33歳。ブラジル出身。パルメイラスの下部組織などを経て99年にドイツに渡り、01年からニュルンベルクでプレー。03年からシュツットガルトに移り主力として活躍。09年にドイツ国籍を取得して10年南アフリカW杯メンバーにも選ばれた。ドイツ代表23試合6得点。1メートル78、74キロ。右利き。

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2014年8月6日のニュース