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野沢が仙台へ完全移籍「このままサッカー人生を終わりたくない」

[ 2014年8月1日 15:26 ]

 J1仙台は1日、J1鹿島から元日本代表MF野沢拓也(32)の完全移籍での加入が決定したと発表した。

 鹿島の下部組織で育った野沢は、1999年にトップチームへ昇格。2012年にJ1神戸へ完全移籍したものの、J2への降格が決まると、翌13年には再び完全移籍で鹿島へ復帰していた。

 野沢は仙台を通じ、「このたび、新たな挑戦の場とチャンスを与えていただけたことを光栄に感じています。プロサッカー選手として、僕は常に勝利とタイトルを目指して戦っています。移籍というのは難しく、クラブやサポーターの皆さんにご迷惑をおかけしてしまう部分もあるかと思います。ただ、サッカーへの意欲と試合に向かう姿勢はどこへ行っても変わりません。勝利を重ね続けるという明確な目標のもと、一歩でもタイトルに近づくためにチームの一員として頑張っていきたいと思いますので、応援のほどよろしくお願いします」とコメント。

 鹿島を通じては異例の長文コメントを発表し、まずは「次にアントラーズのサポーターの皆さんに『さようなら』を告げるときは、現役引退のタイミングだと思っていました。ヴィッセル神戸に在籍した1年を除き、18年半にわたりここでお世話になったことから、自分の中で引退までやり切りたいという願いがありました」と心情を吐露。

 そして、「アントラーズには今、かつての自分のように、これから更に成長する多くの若手選手がいて、彼らとともにクラブは新しい時代に向かおうとしています。ベテランと呼ばれるようになった自分が、今までの経験を生かして彼らとチームを支えるというのもプロ選手として素晴らしいことだと思います。しかし、自分の未熟さゆえに現段階ではそれを受け入れることができませんでした」と若手中心となったチームからの“卒業”を強調した。

 さらに「このままサッカー人生を終わりたくないという欲もあります。そういったサッカーに対する意欲、そして何よりも愛するクラブの妨げになりたくないという気持ち。その二つが、移籍を決断した理由です」とし、「簡単なことではないと思いますが、所属クラブが変わっても、アントラーズのサポーターの皆さんには今までと変わらず野沢拓也を応援いただけることを願っています。今後も僕がアントラーズへの想いを胸に抱き続けていくように。長い間、お世話になりました。そして、本当にありがとうございました」とサポーターに変わらぬ応援をお願いするメッセージを送った。

 野沢はJ1通算318試合60得点で、今季は8試合1得点。

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2014年8月1日のニュース