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新潟 得点力不足解消へ居残り練習 松原「得点に絡んでいきたい」

[ 2014年7月31日 09:15 ]

右SBの松原は判断よくクロスを上げて勝利に貢献しようと意気込む

 新潟はオフ明けの30日、聖籠町のクラブハウスで8月2日のホームC大阪戦に向けた練習を開始した。リーグ戦再開から3試合連続無得点の3連敗と、課題の得点力不足解消に向け、SB陣が居残り練習を敢行。クロスの正確性を上げるためだが、右SBの松原健(21)もクロスかパスかの判断や精度を上げようと必死に取り組んでいる。

 夕方のピッチで、松原は何本もクロスを上げ続けた。李明載(イ・ミョンジェ)、大野、川口と全体練習後もボールを蹴り続けた。栗原コーチから「もっと力を抜いていいんじゃないか」とアドバイスが飛ぶ。「確かに最近は試合でクロスを上げないといけないって、力みすぎていた」。リラックスを心がけながら、松原はクロスを繰り返した。

 精度とともに、クロスかパスかの判断も課題に挙げている。「リーグ戦が再開してから、いい判断でクロスを上げられていない」。クロスを上げるのか、パスを入れるのか。「ボールを受ける前に周りが見えなくなったり、どこに出せばいいか探している間にテンポが遅れたりした」。攻め続けながら、決定的なシーンをつくれない要因の一つにもなっていた。

 そのためにも、右サイドでのMF山本との連係がカギとなりそうだ。山本は中断期間中にJ2磐田から期限付き移籍。富山キャンプからのコンビだが「だんだんプレースタイルも分かってきた。(ボールを)持ったときに前を向ける選手なので、そこをうまく利用して(DFの)背後を抜けたりしていけたら」とイメージもできつつある。

 一方で、C大阪戦では守備にも意欲を見せている。FW南野とのマッチアップが予想されるが「相変わらず調子は良さそうだし、前回、対戦したときは背後をやられていたので改善したい」と、前回はできなかった南野封じを狙っている。

 守備から素早く攻撃に切り替え、正確なクロスでチャンスをつくる。「もっといいボールを供給できるようにしたいし、クロスで得点に絡んでいきたい」。SBにとっては、ゴールのアシストが得点力不足に苦しむチームへの最大の貢献だ。

 「(クロスは)修正していかないとだめだし、同じことをずっと注意されているようでは試合に出られなくなる」。チームの不振はそのまま先発陣への厳しい評価につながる。松原は、自分の危機感も乗せて正確なクロスを上げる。

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2014年7月31日のニュース