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斎藤 奇跡の逆転口火弾!J再開でW杯うっ憤晴らしだ

[ 2014年7月16日 05:30 ]

<広島・横浜>後半、同点ゴールを決める横浜FW斎藤(右)

J1第12節 横浜2―1広島

(7月15日 Eスタ)
 横浜の日本代表FW斎藤学(24)がチームを劇的な逆転勝利へと導いた。W杯のため中断していたJ1が15日に再開。ACLで未消化だった第12節の2試合が行われ、横浜はアウェーで広島を2―1で破った。斎藤が0―1の後半45分に左足で同点弾を決め、同ロスタイムのFW伊藤翔(25)の決勝弾も演出した。
【試合結果 順位表】

 4年後のW杯ロシア大会へ向け、斎藤が最高のスタートを切った。0―1で敗色濃厚となってきた後半45分だ。小林の右斜め後方からのクロスをペナルティーエリア内で右太腿でワントラップ。そのまま時計回りに素早く反転し、倒れ込みながら左足を振り抜いた。「瞬時にイメージできたと思うんで、良いゴールだったのかなあ」。3月8日の清水戦以来となる今季2点目を納得の表情で振り返った。

 それだけでは終わらなかった。後半ロスタイムには決勝弾をお膳立てした。GK榎本のゴールキックを栗原が頭でつなぎ、そのボールを拾ってペナルティーエリアに突進。相手GKに阻まれたが、そのこぼれ球を伊藤が押し込んだ。「自分で決めきりたかった」と悔しさもにじませたが、チームの今季2度目の連勝を素直に喜んだ。

 試合に飢えていた。W杯ブラジル大会では途中出場で試合の流れを変えるジョーカーとして期待され23人の最終メンバー入り。だが、本大会では指揮官の消極采配もあり、まさかの出番なしに終わった。1次リーグ最終戦のコロンビア戦では、ドーピング検査を終えるとミックスゾーンに目を真っ赤に腫らして現れた。多くを語らなかったものの、その表情は味わった屈辱と悔しさを端的に表していた。

 だが、落ち込んでいる暇はない。斎藤は既に4年後を見据え前を向いていた。「W杯を見てきて終わりじゃ意味がない。W杯に行って感じてきたことを、これからどうやって還元できるか。また4年後を目指してやらないといけない」と言い切った。ロシアへ向け、1メートル69のハマのメッシは存在感を大きくしていく。

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2014年7月16日のニュース