ファンハール監督　名采配締め！第３ＧＫ投入で全選手起用

全２３選手を起用したオランダのファンハール監督（ＡＰ）

Ｗ杯ブラジル大会３位決定戦 オランダ３―０ブラジル

（7月12日 ブラジリア）
　オランダのファンハール監督が最後の“マジック”を見せた。後半ロスタイム、ＧＫシレッセンに代えて第３ＧＫフォルムを投入。Ｗ杯で登録選手が２３人になった０２年日韓大会以降で初めて、大会を通じて全選手を使い「全員がプレーしたことは良かった」と語った。

　当初は選手側が唯一出場のなかったフォルムの先発を要望。ベストイレブンを送り出した指揮官だが、後半４６分に３点目が入って交代を決めた。２大会連続のＷ杯でわずか２分ながら初めてピッチに立ったフォルムは「ここまで長かったが、美しかった」と感激した。

　伝統の攻撃的布陣４―３―３を捨て、５―３―２の守備的布陣には批判も多かったが「国民が誇りに思えるシステムは一つだけではない。誰もがその現実に気付いたはずだ」ときっぱり。次はマンチェスターＵの監督として名門再建に力を注ぐため、２日の休養日を挟んで１６日にクラブへ赴く。「休みはいらない、わくわくするような挑戦ができることは素晴らしい」と意気軒高だった。