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「サッカー王国」熱狂なし 現地ニュースサイトで「さよなら」

[ 2014年7月13日 09:17 ]

 サッカーのワールドカップ(W杯)3位決定戦は地元ブラジルが準決勝に続き完敗。首都ブラジリアの競技場では12日、客席をカナリア色に染めたサポーターから、ため息とともにブーイングが巻き起こった。「サッカー王国」各地では既に熱狂は失われていた。

 試合前半から失点を続けるブラジル。準々決勝で負傷したエースのFWネイマール選手はベンチから仲間を見守るが、シャツで顔を覆う場面も。ブラジルのニュースサイトはこの場面の写真とともに「さよなら」のメッセージを流した。

 終了間際にオランダに3点目を入れられると、観客席の女性は顔に手をあてて表情を失った。

 リオデジャネイロの住宅街フラメンゴ地区。準決勝まではブラジル戦当日は数時間前からファンが騒ぎ、試合が始まると車道は閑散、テレビ観戦する市民の歓声が家々から響き渡っていたが、この日は静まりかえったまま。地元優勝を逃した時点で、既にW杯は終わった印象だ。

 地元メディアによると、最大都市サンパウロのパブリックビューイング(PV)会場は試合直前になってようやく満員になった。(共同)

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2014年7月13日のニュース