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メッシ“ファイナル男”発揮する!国際大会過去7戦7得点

[ 2014年7月13日 09:07 ]

練習中にオーバーヘッドキックを披露するメッシ(AP)

W杯ブラジル大会決勝 アルゼンチン―ドイツ

(7月13日 リオデジャネイロ)
 エースが勝負を決める。アルゼンチン―ドイツの決勝が13日(日本時間14日午前4時)にリオデジャネイロのマラカナン競技場で行われる。両チームが決勝で対戦するのは3度目。アルゼンチンは、国際大会決勝で過去7戦7得点を挙げているFWリオネル・メッシ(27)が、FWディエゴ・マラドーナ(53)を擁した86年大会以来28年ぶり3度目の優勝に導く。一方のドイツはFWトーマス・ミュラー(24)が90年大会以来24年ぶり4度目の優勝につながるゴールを決めれば、史上初の2大会連続得点王が見えてくる。
【決勝トーナメント】

 決勝の活躍を予感させるスーパープレーが飛び出した。11日にアルゼンチンの練習で行われたフットバレーで、メッシはネット越しに豪快なオーバーヘッドキックを決めた。主将の気合あふれるプレーに同僚からは歓声が上がり、チームの士気は一気に高まった。

 「サッカー選手としてW杯優勝は最高の偉業。子供のころから変わらない夢だ」。メッシは9日に英テレビ局スカイスポーツ(電子版)でW杯優勝に懸ける思いを吐露した。前回大会でスペイン代表が初優勝。大会後にバルセロナで同僚のMFシャビ、MFイニエスタ、DFピケに「W杯で優勝トロフィーを掲げるのはどんな気持ち?」と素朴な質問をぶつけたが、明確な回答は得られなかったという。「言葉では言い表せないということだった」。決勝でドイツを倒せば、長年の疑問にやっと答えが出る。

 下馬評はドイツ有利だが、アルゼンチンにとって心強いのはエースの国際大会決勝での活躍だ。メッシはアルゼンチンで05年U―20W杯、07年南米選手権、08年北京五輪、バルセロナで09、11年の欧州CLとクラブW杯の決勝戦で7試合7ゴール。負けたのは07年南米選手権(●0―3ブラジル)だけ。「重圧を自分のパフォーマンスに変えられる」と自らを分析するように、大舞台での無類の強さは実証済みだ。

 ドイツとの決勝対決はマラドーナを擁した86年、90年大会以来3度目となる。メッシにとっても06年、10年大会ともに準々決勝で敗れた因縁の相手だ。「リベンジする自信がある」と臨んだ前回は0―4で大敗した。リベンジには最高の舞台。三度目の正直で宿敵を破り、86年大会の主将マラドーナのようにキャプテン・メッシが高々と黄金のトロフィーを掲げてみせる。

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