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ブラジル、まさかの7失点…ネイマール&シウバ欠き歴史的大敗

[ 2014年7月9日 06:51 ]

<ブラジル・ドイツ>クローゼ(右)にゴールを決められ、うなだれるフレッジらブラジルイレブン(AP)

W杯準決勝 ブラジル1―7ドイツ

(7月8日 ベロオリゾンテ)
 開催国ブラジルが準決勝で涙を飲んだ。準々決勝のコロンビア戦での脊椎骨折の重傷を負って離脱したFWネイマール、累積警告で出場停止の主将チアゴ・シウバと攻守の中心選手2人を欠いてドイツに大敗、悲願の地元優勝どころか、ブラジル代表としてはW杯最多となる7失点の屈辱を味う、歴史的敗戦となった。

 スコラリ監督は「世界最高の選手の1人がいないのは大きな痛手。だが、残りの選手も特別だ」と、メンバーの底力に期待していたが、やはりエースと主将の不在は痛すぎた。

 ネイマールに代えて地元ベロオリゾンテ出身のFWベルナール、シウバに代えて今大会初出場のDFダンテを起用。だが、前半11分にセットプレーからミュラーに先制ゴールを許し、同23分にはクローゼにW杯通算16点目となるゴールを決められてしまう。そこから完全に守備が崩壊、わずか6分間で4点を失っていた。

 後半、フッキに代えてラミレス、フェルナンジーニョに代えてパウリーニを投入し、反撃に出たが、得点を奪うことはできず、逆に後半24分、同34分に失点。1938年フランス大会の1回戦ポーランド戦での5失点(結果は6―5で勝利)を上回り、ブラジル代表としてはW杯ワーストとなる7失点。終了間際にオスカルのゴールで1点を返したものの、予想外の大敗に終わった。

 王様ペレが負傷離脱した1962年のチリ大会では、代役がペレの穴を埋めて連覇を果たしたが、52年前の再現はならず。初の自国開催だった50年大会の決勝でウルグアイに逆転負けした64年前の「マラカナンの悲劇」の記憶を、同じ舞台で歓喜に変えるという夢も消滅した。

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