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メッシ “因縁”GKと代表初対決!2年ぶり弾でけりを

[ 2014年7月5日 08:47 ]

ベルギーとの準々決勝に向けた練習で笑顔を見せるメッシ(AP)

W杯ブラジル大会準々決勝 アルゼンチン―ベルギー

(7月5日 ブラジリア)
 因縁の対決にけりをつける。アルゼンチンのFWリオネル・メッシ(27=バルセロナ)は5日(日本時間6日午前1時)の準々決勝ベルギー戦で準優勝した90年イタリア大会以来となる4強入りを目指す。相手GKチボー・クルトワ(22=Aマドリード)はクラブで過去10試合対戦し通算6得点も最近7試合は無得点に抑えられている難敵。国際Aマッチ21戦不敗の鉄壁を突破して頂点へ駆け上がる。
【決勝T&日程表】

 決戦を2日後に控えた3日(日本時間4日)、サベジャ監督は練習を非公開で実施した。決勝トーナメント1回戦のスイス戦は、延長後半終了間際にメッシのドリブル突破からディマリアが決勝弾。メッシが「ここはW杯。簡単な試合なんてない」と振り返った通り、ベルギー戦も最後まで手に汗握る展開が必至だ。

 メッシ対クルトワが初めて実現したのは、クルトワがチェルシーからAマドリードにレンタル移籍した後の11年9月24日。この初対戦ではメッシはハットトリックを達成し、バルセロナは5―0で大勝した。特に3点目は左の厳しい角度からクルトワの足元を抜く技ありの一撃。移籍間もない当時19歳のGKを完膚なきまでに打ちのめした。

 12年2月の2度目の対戦では、美しい弧を描くFK弾で1得点。同年12月にも2得点を挙げ、完全にカモにしたと思われた。ところが急成長を遂げたGKの前に、以降7試合は無得点。メッシが得点すれば3戦3勝だった一方、無得点の7試合は1勝5分け1敗と苦戦を強いられている。代表としては初対戦となるが、エースの得点が勝敗の鍵を握ることは明白だ。

 対するクルトワも、当然メッシの危険性を十分理解している。スポーツ専門局ESPNのインタビューに「たとえビデオを見て研究しても彼の動きは予想不可能。コースを見つけた瞬間にシュートを打つからね」と答えた。さらに「GKとしてできることは、常に集中することだけだよ」と最大級の警戒感を示した。

 メッシはベルギー戦で代表通算91試合となり、マラドーナと同国歴代6位で並ぶ。両国が最後に対戦した86年のW杯準決勝ではマラドーナの2得点でアルゼンチンが快勝し、2度目の世界一まで駆け上がった。レジェンドに並ぶ節目の一戦で、その活躍を再現できるか。神の子メッシに全てが託される。

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