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生かすか封じるか、全てはメッシ ベルギーのキーマンはアザール

[ 2014年7月4日 08:52 ]

練習でリラックスした表情のメッシとガゴ(AP)

W杯準々決勝 アルゼンチン―ベルギー

(7月4日 ブラジリア)
 W杯ブラジル大会は4、5日(日本時間5、6日)の2日間にわたり準々決勝が行われる。欧州4、南米3、中米1チームの8強で争われる4試合のポイントをスポニチ本紙評論家の小倉隆史氏(元日本代表FW)が紹介する。

 メッシがいる分、アルゼンチンの優位は動かない。決勝トーナメント1回戦のスイス戦も、苦しい展開だったが、最後にメッシがチャンスをつくって振り切った。メッシは決めてほしいところで決めるだけに頼りになるが、頼りすぎているところが弱点。ディマリアやイグアインが機能しないと、攻撃が手詰まりになる。チャンスメーカーの左サイドバック・ロホの出場停止も痛い。守備もセンターバックのF・フェルナンデスの足元に不安があり、そこを狙われるとピンチを招く可能性もある。

 ベルギーはMFアザールが鍵になる。ドリブルやパスワークも良く、シュート力もある。攻撃の中心だが、メッシのように1人で組み立てて点を取るタイプではなく、周囲をうまく使ってチームとして機能させていく。守備は堅固で全員がハードワークする。ベスト8進出でチームのモチベーションも高い。メッシをどう抑え込むかがポイントだが、狙い通りにアルゼンチンの攻撃を抑えて鋭いカウンターで攻撃できれば、いい勝負ができるだろう。

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2014年7月4日のニュース