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総合力と経験 独の優位動かず…仏は劣勢時に我慢できるか

[ 2014年7月4日 08:52 ]

練習でリラックスした表情を見せるフランスのMFポグバ(ゲッティ)

W杯準々決勝 フランス―ドイツ

(7月4日 リオデジャネイロ)
 W杯ブラジル大会は4、5日(日本時間5、6日)の2日間にわたり準々決勝が行われる。欧州4、南米3、中米1チームの8強で争われる4試合のポイントをスポニチ本紙評論家の小倉隆史氏(元日本代表FW)が紹介する。

 ドイツが優勝候補の一角に挙げられていた通りの実力で、ここまで順当に勝ち上がってきた。決勝トーナメント1回戦ではアルジェリアにてこずったものの、終始攻めており、気持ちも強いところを見せている。総合力と経験で、ドイツの優位は動かないだろう。人もボールも動くサッカーで、自分たちのスタイルを貫き、FWミュラーやMFエジル、ゲッツェと左右どこからでもゴールが狙える。守備範囲の広いGKノイアーの存在も大きく、DFがもう1人いるようなものだ。

 フランスも今年に入って調子を上げてきている。テストマッチでもいい仕上がりを見せており、ドイツにとっても油断はできない相手。チームの中心だったナスリ、リベリらが外れたが、代表経験が少なかったグリーズマンらが台頭し、魅力的な攻撃を見せている。ドイツにボールを支配されながら展開していくが、守備陣が耐えられればチャンスはある。両サイドバックの守備が懸念材料だが、ここで踏みとどまることができれば、勝機は十分にあるだろう。

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2014年7月4日のニュース