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82年大会では仏DF重傷…独VS仏 因縁カードにピリピリ

[ 2014年7月4日 08:52 ]

2日、フランス戦を前に会見したGKノイアー

W杯準々決勝 ドイツ―フランス

(7月4日 リオデジャネイロ)
 因縁の対決に早くも場外がヒートアップした。W杯でドイツ(西ドイツ含む)とフランスが激突するのは86年メキシコ大会以来4度目。これまではドイツの2勝1敗だが、過去に起こった“事件”が両国のボルテージを高めている。

 82年スペイン大会準決勝では、西ドイツGKシューマッハがペナルティーエリア外に飛び出してフランスDFバティストンと交錯し、バティストンは数本の歯と脊髄を損傷する重傷を負い交代した。しかし、シューマッハには警告すら出ず、試合はPK戦の末に西ドイツが勝利。1日付のフランス紙ル・パリジャンが「我々のために(試合会場だった)セビリアの復讐(ふくしゅう)を」との見出しで報じるなど、国民感情に火が付いている。

 一方、シューマッハ氏は1日、ドイツ紙ビルト主催の会見に出席し、事件の“再現”を危惧。決勝トーナメント1回戦のアルジェリア戦でGKノイアーがペナルティーエリア外に再三飛び出してプレーしたことを挙げ、「ああいった(82年大会と同じ)出来事に見舞われる可能性もある」と激しい接触プレーに危機感を示した。それでも、「彼は最高のGKの1人」とノイアーを絶賛。最後は「2―1で我々(ドイツ)だ」と勝利を確信していた。

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2014年7月4日のニュース