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主役譲らん!ネイマール 22歳対決へ強気「ハメスの時間終わる」

[ 2014年7月4日 05:30 ]

ダビド・ルイス(左)、チアゴ・シウバ(右)と笑顔のネイマール(ゲッティ)

W杯準々決勝 ブラジル―コロンビア

(7月4日 フォルタレザ)
 ブラジルのFWネイマール(22=バルセロナ)が4日(日本時間5日午前5時開始)の準々決勝コロンビア戦に向けて2日、公式会見に出席した。16チームが決勝トーナメントに進む方式となった86年大会以降、準々決勝は王国が3度敗退している鬼門。それでもエースは突破に自信を見せ、現在5得点でランキングトップのMFハメス・ロドリゲス(22=モナコ)との直接対決にも強気な姿勢を貫いた。

 1次リーグは2勝1分け、先月28日のチリ戦はPK戦の末に勝利…。不満の残る内容が続いているブラジルだが、4得点を挙げているネイマールは「サッカーはパーティーやショーじゃない。いつも4―0や5―0で勝てるものではないよ」と意に介さなかった。

 86年大会以降、90年を除いて準々決勝に6度進出しているブラジルだが、8強止まりは3度。元日本代表監督のジーコを擁した86年は、PK戦の末にフランスに敗れた。06年もフランスに、前回大会はオランダに敗れた。一方で準々決勝を突破した94、98、02年は全て決勝に進出し、94、02年は優勝。鬼門を乗り越えればマラカナンへの視界は一気に開ける。

 立ちはだかるコロンビアとは過去15勝8分け2敗。91年を最後に負けていないが、最近4試合は全て引き分けだ。特に今大会はハメス・ロドリゲスが大ブレーク。22歳のエース対決にも注目が集まるネイマールだが「失礼ながら彼の時間が終わることを望む」と強気。練習ではチリ戦で痛めた右膝と左太腿の影響を感じさせない動きを見せ「もう大丈夫」と話した。

 もっともフェリペ監督の心配の種は尽きない。最大の懸案事項は、累積警告で出場できないMFグスタボの代役だ。パウリーニョ、ラミレスを投入する策もあるが、指揮官は「構想全体を変えるかも」と、4―5―1の現行システムから、02年の日韓大会優勝の原動力となった3バックへの変更も示唆した。

 チリ戦で勝利を決めた後はネイマールらが涙を流すほど精神的に追い詰められていたことから、1日には大会前のキャンプに呼んだ専属の心理学者を急きょ招集。ミーティングで選手の重圧を解きほぐした。悲願の自国開催Vへ、王国があらゆる手を尽くす。

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2014年7月4日のニュース