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コスタリカ 死闘10人でしのいだ!PK戦制し初8強

[ 2014年6月30日 07:58 ]

<コスタリカ・ギリシャ>後半7分、先制ゴールを決めたコスタリカ・ルイス(左)は両手を広げ喜ぶ(AP)

W杯ブラジル大会決勝トーナメント1回戦 コスタリカ1―1(5―3)ギリシャ

(6月29日 レシフェ)
 サッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会第17日は29日(日本時間30日)、決勝トーナメント1回戦の2試合を行い、レシフェではD組1位のコスタリカとC組2位のギリシャが対戦。コスタリカは後半アディショナルタイムに1―1の同点に追いつかれたものの、PK戦の末、ギリシャを下し初のベスト8進出を決めた。

 ともにカウンターを持ち味にするチームとあって、序盤は攻撃に人数をかけず決定的な場面がないまま単調な攻撃に終始した。

 最初にビッグチャンスをつくったのはギリシャ。前半37分、左サイドのホレバスからのクロスに、ファーサイドからゴール前に走り込んできたサルピンギディスが右足を合わせる。低い弾道のシュートは確実にゴールマウスを捉えたが、コスタリカのGKナバスが右足に当てはじき出した。

 ナバスの好セーブで、前半を0―0で折り返したコスタリカは後半から攻勢を強める。同7分、左サイドに展開し、グラナドスがゴール前にグラウンダーの横パスを送る。これに走り込んだルイスがダイレクトで左足を振り抜くと、シュートがゴール右隅に吸い込まれた。

 しかし、先制したのもつかの間、コスタリカは同21分にドゥアルテが2枚目のイエローで退場となり、数的不利に立たされる。

 このまま終了かと思われたアディショナルタイム。ギリシャがパワープレーからゴール前の混戦で、パパスタソプロスがシュートの跳ね返りを蹴り込んで同点に追いついた。

 ともに交代枠を使い切り臨んだ延長戦。延長後半7分にはギリシャがカウンターから5対2のチャンスをつくったものの、フリストドゥプロスのシュートはGKナバスに阻まれた。

 結局、延長戦でも決着がつかずPK戦に突入。両チーム全員成功で迎えた4人目、後攻のギリシャ・ゲカスが左隅を狙ったシュートはGKナバスのセーブに阻まれた。コスタリカは5人目・ウマニャが決めてPK戦を制した。

 W杯優勝経験がある3カ国が集まった「死の組」D組で大健闘の1位突破を果たしたコスタリカ。この日も後半21分から10人の数的不利をしのいで、初の8強入りを果たした。

 次戦は7月5日(日本時間同6日)に準々決勝でオランダと対戦する。

 ▼コスタリカ・ピント監督の話 (延長では)PK戦に持ち込もうと思っていた。キッカーとGKを信頼しているからだ。この勝利はわが国の歴史の中でも大きな成功だ。

 ▼ギリシャ・サントス監督 残念だ。わが国の新しい歴史をさらに塗り替えたかった。相手が素晴らしいセーブをした。

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