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チリ あと数センチで歴史が…バーに嫌われ大金星逃す

[ 2014年6月30日 05:30 ]

PK戦で相手GKにキックを止められユニホームで顔を隠すチリのサンチェス(AP)

W杯ブラジル大会決勝トーナメント1回戦 チリ1―1(PK2―3)ブラジル

(6月28日 ベロオリゾンテ)
 歴史を変えるには、ほんの数センチ、足りなかった。1―1の延長後半ロスタイム、途中出場のFWピニージャの放ったシュートはクロスバーの下部を叩いたが、ボールはマウスの外へはじかれた。

 数センチ下ならば、決勝弾となっていたはずの一撃。チリのサンパオリ監督は「50年のウルグアイを再現したかった。歴史をつくりたかった」と悔やみきれない表情で語った。

 ブラジルとは過去W杯で3戦3敗、敵地の国際試合は勝利なし。圧倒的に不利な状況だったが、前回王者スペインを破って勝ち上がったイレブンは勇敢だった。1点を追う前半32分、相手スローインのミスに付け込み、サンチェスが同点弾。守っても左太腿のケガを押して出場したDFメデルが、ネイマールを徹底的にマークし、得点を許さなかった。

 最後まで攻めの姿勢を貫き、総走行距離145・848キロは相手を実に約9キロも上回った。MFディアスは「頭を上げて、胸を張って国へ帰る」と力を込めた。

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2014年6月30日のニュース