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ウルグアイ 64年ぶり聖地登場も…スアレス欠き唇噛む

[ 2014年6月30日 05:30 ]

スアレスのお面を持って応援するウルグアイサポーター

W杯ブラジル大会決勝トーナメント1回戦 ウルグアイ0―2コロンビア

(6月28日 リオデジャネイロ)
 勝利の女神も今回はウルグアイに背を向けた。50年大会で地元ブラジルを破って逆転優勝を決めた聖地マラカナンに64年ぶりの登場。しかし、守勢に回った10年南アフリカ大会4位の強豪は早すぎる敗退となった。タバレス監督は「選手は全力を尽くした。経験を生かして準備をしたが、偉大なチームに負けてしまった」と肩を落とした。
【試合結果 決勝T&日程表】

 エース不在が響いた。24日のイタリア戦で相手選手に噛(か)みついたとしてW杯追放処分を受けたスアレスは既に帰国。ロッカールームにはそのユニホームとスパイク一式が飾られ、エースの思いも背負ったが、3試合ぶりに先発した代役フォルランは不発に終わった。前半14分に中央から放った唯一のミドルシュートは足を滑らせてゴールのはるか上。守備的な戦術から少ない好機を仕留めるはずが、同28分にハメス・ロドリゲスのゴールで先手を取られた。

 フォルランは相手選手と衝突してにらみ合うなどストレスをため、2失点目を喫した直後の後半8分にピッチを退いた。前回大会5得点で得点王に輝いたストライカーが無得点。「強い相手に負けた。それだけだ」と悔しさを押し殺し、代表引退については「世代交代があるだろうし、私は35歳だ。しかし、いつでも喜んでチームの力になりたい」と否定的だった。

 後半34分にはM・ペレイラが決定機を逃し、39分のカバーニのミドルシュートは枠を捉えながらGKに阻まれた。「ハメス・ロドリゲスに、このW杯で最高のゴールの一つを決められた。我々はスアレスを欠き、困難な状況だった」。指揮官の言葉通り、強烈な個の存在が勝敗を分けた。

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2014年6月30日のニュース