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オチョア破った!オランダ 終了間際2発で劇的逆転勝利

[ 2014年6月30日 03:09 ]

ゴールを決めて喜ぶオランダ代表のスナイダー(右)(AP)

W杯決勝トーナメント1回戦 オランダ2―1メキシコ

(6月29日 フォルタレザ)
 サッカー・ワールドカップ(W杯)第17日、決勝トーナメント1回戦が行われ、1次リーグ最多の10点を挙げた前回準優勝のオランダが1次リーグ最小失点のメキシコと対戦。0―1で迎えた後半43分にMFスナイダーがセットプレーチャンスから同点ゴール決めると、ロスタイムにはFWフンテラールがPKチャンスを確実に決め逆転。2―1で勝利し、8強入りを決めた。
【試合結果 決勝トーナメント】

 オランダは累積警告によってチリ戦を欠場したFWファンペルシーが先発復帰。FWカイトがチリ戦に続き5バックの左に入り、右にはDFフェルハーフが今大会初出場となった。

 一方、メキシコは1次リーグ3戦全てに先発したMFバスケスが累積警告によって出場停止。エレーラ監督が前日会見で語っていたとおりDFサルシドが代役として中盤の底に起用された。

 開始直後、オランダはMFデヨングにアクシデント発生。DFブルーノ・マルティンスと交代となり、前半9分で早くも1枚のカードを切ってしまった。

 前半はメキシコが主導権を握りMFエレーラやDFサルシドが強烈シュートを放つもゴールならず。30分を過ぎたところで今大会初となる3分間の給水タイムを導入。審判も選手とともにしっかり水分を補給し再開に備えた。

 再開後もメキシコペースは変わらず。同41分にはDFマルケスからのくさびのパスをFWペラルタがヒールで流し、MFグアルダドからFWジョバニ・ドスサントスに繋がり、右サイドの角度のないところからシュート。しかし、GKシレッセンに足で防がれてしまった。

 すると今度はメキシコにアクシデント。DFモレノがFWロッベンに対しスライディングした際に左足を負傷。担架でピッチを後にし、そのまま前半は終了した。

 0―0のまま後半へ入ると、メキシコは後半からDFモレノに代えてDFレイエスを投入。そして同3分、FWジョバニ・ドスサントスが右サイドでボールを受けるとエリア中央へ向かってドリブル。相手DFのプレッシャーを受けたまま左足でシュートを放ち、ゴール右隅のネットを見事に揺らした。

 先制点を許したオランダは同11分、DFフェルハーフに代え2戦連続ゴール中のFWデパイを投入。2トップから3トップへと変更し攻勢を仕掛ける。同12分、CKのチャンスからDFデフライがゴール正面から強烈シュートを放つがGKオチョアにパンチングで弾き出されてしまう。

 メキシコはここから防戦一方の展開となるがGKオチョアが好セーブ連発。同29分のFWロッベンとの1対1のピンチも、股下を狙った相手のシュートをきっちり腰を落として膝でブロックしゴールを死守する。

 オチョアの牙城をなかなか崩せずいたオランダだったが終了間際、右CKのチャンスからFWロッベンがファーへクロスを送るとFWフンテラールが頭で落とし、中央に走りこんだMFスナイダーがネットへ豪快に突き刺しついに同点に追いつく。

 勢いに乗るオランダは後半ロスタイム、ペナルティエリア内でボールを受けたFWロッベンがドリブル突破を仕掛けるとDFマルケスに倒されPKを獲得。これをFWフンテラールがオチョアのプレッシャーに動じることなくゴール左隅へ蹴り込逆転に成功。このまま試合終了となりオランダが逆転で8強入りを決めた。

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