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スペイン“ビジャ惜別弾”3発圧勝で前回王者のプライド見せた

[ 2014年6月24日 02:53 ]

途中交代となりベンチでチームメイトに慰められるビジャ(右)(AP)

W杯ブラジル大会1次リーグB組 スペイン3―0オーストラリア

(6月23日 クリチバ)
 サッカー・ワールドカップ(W杯)は23日、B組の1次リーグ最終戦が行われ、ともに2連敗で敗退が決まった前回王者スペインとオーストラリアが対戦。今大会初出場となるFWビジャが前半36分に華麗なヒールキックで先制点を奪うと、後半24分にはFWフェルナンド・トーレスが追加点。その後もさらに1点を奪い3―0で勝利し、王者のプライドを守った。
【試合結果 B組順位表&日程】

 スペインは第2戦のチリ戦からメンバー7人を入れ替え。前大会得点王のFWビジャが今大会初出場。GKレイナとDFファンフランはW杯デビュー戦となった。デルボスケ監督が前日会見で欠場を明言していたGKカシージャスとMFシャビはスタメンから外れた。

 一方、エースFWカーヒルを累積警告によって欠くオーストラリアは、最前線にFWダガートを先発。MFジェディナクを除くメンバー全員が今大会が初のW杯というフレッシュなメンバー構成となった。

 試合は序盤、オーストラリアが攻勢を仕掛けるも決定機は作れず。互いにシュートチャンスが少ない展開が30分過ぎまで続くと会場からはブーイングが聞こえ始める。すると同36分、MFイニエスタのスルーパスからDFファンフランが右サイド深くまで侵入し中央へグラウンダーのクロス。これをフリーで走りこんだFWビジャが右足のヒールキックで流し込み先制。スペインが退屈ムードの会場を沸かせるゴールを決め、1―0で折り返す。

 1点を追いかけるオーストラリアは前線で機能していなかったFWダガートに代え、FWハロランを後半から投入。しかし、スペインに中盤でボールを持たれなかなかチャンスを作れない。

 徐々にペースをつかみ、追加点を狙うスペインだったが後半12分に先制点を決めたFWビジャを下げ、FWマタを投入。これが最後のW杯になるかもしれない32歳のFWは寂しげな表情でピッチを後にした。

 1―0のまま迎えた同24分、スペインに追加点。中央でボールを受けたMFイニエスタが再び美しいスルーパスをDFラインの裏へ通すと、GKと1対1となったFWフェルナンド・トーレスが右足で冷静にネットを揺らした。

 スペインは同37分にも途中投入されたFWマタがダメ押し弾。3―0で勝利し、前回王者が大会初の勝ち点ゼロに終わるという不名誉な記録達成からは逃れることが出来た。

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