ザック監督 パワープレー続ける 協会介入も聞く耳持たず

[ 2014年6月23日 09:47 ]

急きょ練習を中止し会見を行うザッケローニ監督。右は原専務理事

W杯ブラジル大会1次リーグC組 日本―コロンビア

(6月24日 クイアバ)
 周囲の声も意見も突っぱねた。例えば、試合終盤まで相手DFを崩せなかったとする。現在、選手からも疑問の声が出ているパワープレーを再び導入するのか?日本代表のザッケローニ監督の答えは「YES」だ。

 21日に急きょ設定された指揮官の記者会見。「残り2分、相手のDFがベタ引きして、連係を出せていなかったとすればトライすべきだ」。報道陣は一斉にどよめいた。

 過去2戦、終盤には1メートル89の吉田を前線に上げるパワープレーを導入した。練習で試したこともなく、ピッチ上の混乱は明らかだった。しかも前日、選手の声を吸い上げた日本協会の原専務理事から「このチームに合っていない。違う策を模索するべき」と注文を受けた。W杯期間中に協会役員が現場介入するという異例の事態に発展したが、それでも指揮官はかたくなだった。

 就任から4年、ザッケローニ監督は200試合以上、Jリーグを視察した。その上で「日本のDNAにそういうプレーがないことは分かっている。監督は私。ピッチに送り出す選手、戦術は私が決める」と説明したように、効果がないことも薄々、感じている。残り2日間、パワープレーの練習をするつもりもない。それでも土壇場に必要となれば、迷うことなく吉田に前線に上がるよう指示を出す。

 出場32カ国となった98年W杯以降、黒星発進から2戦目に引き分けたのは13チームあるが、1次リーグを突破したのは、02年のトルコしかない。急きょ練習をオフにしたこの日、指揮官は選手23人とそれぞれ話し合った。それを明かした上で「全員が同じ方向を向いている。誰一人、ずれている人間はいなかった」と説明した。むしろ逆を向いているのは、指揮官だけか。「禁じ手」のパワープレーを封印するには、終盤までに敵のDF網を切り崩すしかない。

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