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ボスニア 連敗で1次敗退、ゴール遠く…指揮官「何も考えられない」

[ 2014年6月22日 10:20 ]

1次リーグ敗退が決まりピッチに横たわるボスニア・ヘルツェゴビナのMFスシッチ(AP)

W杯1次リーグF組 ボスニア・ヘルツェゴビナ0―1ナイジェリア

(6月21日 クイアバ)
 初出場ボスニア・ヘルツェゴビナは、2連敗で1次リーグ敗退が決まった。現役時代は旧ユーゴスラビア代表として2度W杯に出場し、90年イタリア大会では元日本代表監督のオシム氏のもと出場したスシッチ監督は「何も考えられない」と落ち込んだ。

 初戦ゴールを決めたFWイビセビッチ(シュツットガルト)を起用して2トップが予想されたが、スタメンはFWジェコ(マンチェスター・シティー)をワントップに置き、ナイジェリアの攻撃力を意識して中盤を厚くした4―1―4―1を採用。指揮官は「選手はよく戦い、走ってくれた」と語ったが、想像以上だった相手選手の身体能力に苦戦。

 失点シーンはDFスパイッチ(レバークーゼン)がFWエメニケ(フェネルバフチェ)のファールぎりぎりの当たりに倒されて、ドリブル突破されると、折り返しをオデムウィンギエ(ストーク)に決められた。

 果敢に攻め込み好機を作り出したが、前半20分スルーパスにFWジェコ(マンチェスター・シティー)がゴールネットを揺らしたシーンはオフサイドの判定でノーゴール。終盤にはジェコのヘディングシュートが相手GKの好セーブに止められ、MFピャニッチ(ローマ)のシュートがポストに当たるなど、ゴールは遠かった。

 旧ユーゴスラビアからの独立を決めた92年から95年の内戦の傷痕はなお残り、先月には大洪水で150万人以上が被災。苦難が続く国民を勇気づけるためにも、最終戦イラン戦ではW杯初勝利を目指す。指揮官も最後は「全力で準備するだけ」と力強く語った。

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