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日本に脅威のロドリゲス 2戦連発!コロンビア決勝T

[ 2014年6月21日 05:30 ]

後半19分、左CKのセットプレーから待望の先制点を挙げたロドリゲスを祝福する(AP)

W杯1次リーグC組 コロンビア2―1コートジボワール

(6月19日 ブラジリア)
 22歳のハメス・ロドリゲスがコロンビアをけん引した。後半19分に左CKを打点の高いヘディングで叩き2戦連発となる先制弾を決めると、25分には中盤で相手選手からボールを奪い取り、2点目につながるカウンターの起点となった。

 全2得点に絡んでチームを連勝に導き、約5万5000人のサポーターを魅了した新星は「僕はチームを助け、勝つためにプレーしているが、その上ゴールを決めることができてなおさらうれしい」と端正な顔をほころばせた。

 90年代に活躍した母国の英雄バルデラマが後継者と認める司令塔。ただパスをさばくだけでなく攻守に動き回る。この試合で記録した走行距離10・322キロ、スプリント回数49回は両チーム通じて最高値だった。

 昨年、4500万ユーロ(約63億円)の移籍金でポルト(ポルトガル)からモナコ(フランス)に移籍。左膝負傷でW杯に出場できなかった絶対的エースのファルカオとは所属クラブの同僚でもある。「僕はファルカオの代わりにはなれないが、チームは違うオプションで点を取れている」と謙虚な姿勢を崩さないが、全3得点に絡んだ初戦ギリシャ戦に続いてマン・オブ・ザ・マッチに選ばれ、今大会のスター候補に躍り出たことは確かだ。

 日本とギリシャが引き分け、バルデラマがいた90年イタリア大会以来の1次リーグ突破が決まった。ペケルマン監督は「今の代表は若いが、才能豊かな選手がいる。高いレベルに戻ってこられたし、まだ進化できる」と上位進出をにらんだ。その自信の源となっているのがハメス・ロドリゲスの存在。24日(日本時間25日)の1次リーグ最終戦で対戦する日本にとっても脅威となりそうだ。

 ◆ハメス・ロドリゲス 1991年7月12日、コロンビア・ククタ生まれの22歳。エンビガド(コロンビア)、バンフィエルド(アルゼンチン)を経て10年ポルト加入。12年モナコ移籍。今季リーグ戦成績は34試合9得点でリーグ最多の12アシスト。11年U―20W杯出場。11年10月11日のボリビア戦で代表デビュー。国際Aマッチ通算24試合7得点。1メートル80、60キロ。

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