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自滅したカメルーン ソング愚行で一発退場、終盤には内輪もめ

[ 2014年6月19日 09:34 ]

前半、一発レッドで退場となるカメルーンのMFソング(AP)
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W杯1次リーグA組 カメルーン0―4クロアチア

(6月18日 マナウス)
 負ければ1次リーグ敗退が決まる“サバイバルマッチ”でカメルーンが自滅。4失点を喫する大敗で、早くも2大会連続の敗退が確定した。

 右膝を痛めているエースで主将のエトオ(チェルシー)がベンチで見守る中、立ち上がりは右サイドから攻め込んで積極的にゴールを狙ったカメルーン。11分に相手のファーストシュートで失点後も、MFソング(バルセロナ)ムビア(セビリア)がミドルシュートを放つなど互角の展開が続いた。

 試合の流れが一変したのは前半40分。クロアチアがカウンターを狙う場面で、ソングが相手エース・マンジュキッチ(バイエルンM)を押さえようとしたのか右手で背中を叩いてしまい、当然レッドカードが提示された。主力の“愚行”で反撃ムードに水を差されたカメルーンは、数的不利を強いられた後半に3失点。終了間際には、仲間割れからDFアス・エコト(QPR)がFWムカンジョ(ナンシー)に頭突きを見舞う見苦しいシーンもあった。

 代表内部ではエトオ派と反対勢力の対立が続き、大会前には選手が出場ボーナスをめぐって協会ともめ、ブラジル行き航空機の搭乗を拒否するなど内紛ばかりが注目された。試合では騒動をかき消すような健闘が期待されたが、心が折れるような大敗。不完全燃焼の思いを抱えたまま、23日の最終戦では地元ブラジルと対戦する。

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