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【オシムの序盤戦総括3】メッシ、ネイマール…輝き取り戻せるか

[ 2014年6月19日 06:19 ]

<ブラジル・クロアチア>前半、29分、同点弾を決めて、雄叫びを上げるネイマール (AP)

 W杯はH組を除いて28カ国が初戦を戦った。前回準優勝のオランダが王者スペインに大勝、ドイツもポルトガルに快勝するなどアグレッシブな試合が続いている。FIFA技術委員なども務めた元日本代表監督のイビチャ・オシム氏(73)が16日のドイツ―ポルトガル戦を軸に序盤戦を総括した。

 スペインで活躍するスターのうち、C・ロナウドを除けば、メッシ(アルゼンチン)、ネイマール(ブラジル)ともに初戦で得点するなどそこそこの活躍をしている。しかし、好調時の様子を知っている者にとっては、まだまだ物足りない。

 クラブで素晴らしいプレーをしても、W杯は比較にならない重圧がかかり、うまくいくとは限らない。メッシも前回の南アフリカは無得点だったが、ボスニア・ヘルツェゴビナ戦ではマークの選手が味方と衝突した隙を突いて得点につなげた。

 開幕戦に登場したネイマールは明らかに緊張していた。1点目は、混戦の中でクロアチアDFの足の間からゴールの端にゴロで転がしたテクニカルなシュートだった。当たり損ねだったのではないかとも感じたが、幸運が彼に味方した。ブラジルはデリケートなPKの判定に救われるという幸運もあり、ネイマールが期待の重圧に押しつぶされることはなかった。

 これからの日程で、期待されているメッシ、ネイマールらのスターが輝きを取り戻すのか、彼らとは別に新しい若手が出てくるのか、いずれにせよ、もっとスペクタクルなプレーが見たい。

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