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岡崎 敗戦で得た収穫“斬り込み隊長”「覚悟」決まった

[ 2014年6月19日 05:30 ]

入念にアップする岡崎(左)

W杯1次リーグC組 日本―ギリシャ

(6月19日 ナタル)
 サムライは二度と敵に背中を見せない。絶対に落とせないギリシャ戦。FW岡崎は斬りかかってくる相手でも、前に出て打つ“覚悟”を決めた。

 「勝たなくて良かったなと正直、今は思っている。勝たなくていいってわけはないですけど、勝っていたら得るものは何もなかった。どんな状況でも前に仕掛ける気持ちを持ち続けないといけないと言われた感じだし、体験した。それってW杯じゃないと学べなかった」

 初戦コートジボワール戦。1―0とリードした時点で、勝ちたいという思いがチームの重心を後ろに傾けさせた。そして決壊。自身も屈辱のシュート0本に終わった。岡崎にとって初のW杯先発は大きな反省と、逆説的な収穫があった。

 だからこそギリシャ戦は、自身のポジショニングにこだわる。「やられる時はやられる」と失点への恐怖を切り離し、「自分が(前線に)残って相手に警戒される」と、ギリシャのDFが攻め上がれないような位置取りをする。敵陣深くにとどまっていればゴールへの確率も高まる。

 コートジボワール戦で頬をきつくはたかれたことで目が覚めた。「やりきる覚悟というか。本当に今までよりその覚悟ができた。南アフリカの時はそれ(守備)で勝ったけど、自分たちはもっと攻め抜いて結果を獲りにいこうとやってきた」と、この4年間積み上げたサッカーをぶつけるつもりだ。

 最終的には得失点差が決勝トーナメント進出を左右する可能性もある。「得点を取りにいけば必然的にその勝負にも勝てる」と力を込めた。もう後ろ向きにはならない。「試合中でも、まだ(得点を)取りにいくぞというのを自分が言いたい」。残り2試合ではたとえリードしていても追加点、ダメ押し点を狙いにいく。今度こそ相手ゴールを脅かす“斬り込み隊長”となる。

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2014年6月19日のニュース