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デンプシー29秒弾!米国“3度目の正直”でガーナ下す

[ 2014年6月18日 05:30 ]

ガーナ戦開始29秒でゴールを決め喜ぶ米国MFデンプシー(AP)

W杯1次リーグG組 米国2―1ガーナ

(6月16日 ナタル)
 米国が過去2大会続けて敗れていたガーナにリベンジを果たした。現役時代の3度、そして母国ドイツの指揮を執った06年と今大会でW杯初戦を5戦全勝としたクリンスマン監督は「素晴らしい気持ちだよ」と喜んだ。

 開始29秒、左サイドからドリブルで切り込んだ主将のデンプシーが、W杯史上5番目の速さとなる先制弾。勝利がちらついた後半37分に追い付かれたが、イレブンは勝利を求めた。41分の右CKを途中出場のブルックスが頭で合わせて決勝点。前半33分に鼻を蹴られて流血しながらフル出場し、闘魂を注入し続けたデンプシーは「呼吸ができなかった。たぶん鼻は折れている」と笑い、ブルックスは「信じられない。頭に当たれと念じて飛び込んだら、そうなった」と代表初得点を振り返った。諦めない姿勢が“3度目の正直”でガーナから勝利を呼び込んだ。

 11年7月に就任したクリンスマン監督が進めたのが血の入れ替えだ。殊勲のブルックスに1点目をアシストしたジョーンズ、そして守備の中心ジョンソンは米国人を親に持つドイツ生まれの二重国籍選手。指揮官は技術レベルの高いブルックスらを招集した一方、3大会連続出場していた大黒柱ドノバンをメンバーから外した。批判も浴びたが、06年ドイツ大会で母国ドイツを3位に導いた指揮官は結果で応えた。

 4チーム全てが前回大会で1次リーグを突破し「隠れ死の組」とも言われるG組で白星発進。最高のスタートを切った。

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