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香川&長友 2人でキーマン抑え“生命線”左の連動徹底

[ 2014年6月18日 10:23 ]

バランスボールに寄りかかりリラックスする香川(中央)

W杯1次リーグC組 日本―ギリシャ

(6月19日 ナタル)
 同じ轍(てつ)は踏まない。香川と長友の左サイドコンビがギリシャ対策に着手した。コートジボワール戦は自らのサイドを崩されてクロスから2失点。長友は「何度も数的不利をつくられてクロスを上げられて…。自分が出るのか(香川)真司に対応させるのかはっきりできなかった」と猛省しており、頭を整理して崖っ縁の一戦に挑む。

 練習前ミーティングではギリシャの映像をチェック。右サイドバックのトロシディスのクロスが要注意ポイントに挙げられた。今野が「右サイドの15番(トロシディス)から鋭いクロスが入っていた。クロスを点で合わせる迫力がある。徹底した戦い方をしてくる」と証言すれば、西川は「常に両サイドからアーリークロスを狙ってくる」と警戒。中央には身長1メートル92のFWサマラスら大型選手がいるだけにクロスの供給源を断つことが重要だ。さらにトロシディスは14日のコロンビア戦で後半18分にゴール右から絶妙な折り返しで決定機を演出。警戒すべきはクロスだけではない。

 冒頭15分を除き非公開で行われた練習では、相手のボール保持者と位置によって誰がプレスを掛けるのかを入念に確認。トロシディスは基本的には香川、長友の2人でケアするが、ボールの失い方が悪く陣形が崩れている時は長谷部、山口らボランチが対応するなど不測の事態も想定された。

 香川は「コートジボワール戦は攻守ともに連動性に欠けていた。修正したい。このまま終わるわけにはいかない」と巻き返しを期す。日本の生命線である左サイドの攻撃力を生かすためにも、まずはしっかりした守備でリズムをつかむ算段。サイドの主導権争いを制して相手キーマンを引かせる展開に持ち込めば、勝ち点3は見えてくる。

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