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【オシムの助言3】ギリシャの弱点…それはフィジカル面

[ 2014年6月18日 11:03 ]

コートジボワール戦後、サポーターにあいさつする日本代表イレブン

W杯1次リーグC組 日本1―2コートジボワール

(6月14日 レシフェ)
 1次リーグ突破へ厳しい立場に追い込まれたザックジャパン。第2戦のギリシャ戦に向けての対策、そしてコートジボワール戦で突きつけられた課題を元日本代表監督のイビチャ・オシム氏(73)が分析。急ピッチでチームの立て直しに取り組む日本代表に、名将は自分たちを信じ、動揺するなとアドバイスした。

 【ギリシャ戦の課題】 初戦を落としたチームが勝ち残るためには、何をすればいいのだろう。悲しんでばかりいるようなぜいたくは許されない。

 前の試合で弱点が明確になったとしても、次の相手(ギリシャ)が同じように上手にその弱点を突いてくるとは限らない。もちろん、弱点を修正できればそれに越したことはないが、いまさら練習したことのない作戦を実行しようとしても、失敗する確率の方が高い。何かを変えるか、変えないかは監督の判断であり、選手たちの意思で決めればいい。

 ギリシャは経験があり、やりにくい相手だ。プレーを遅らせ、落ち着かせるすべを心得ている。しかし、欧州予選で私の母国ボスニア・ヘルツェゴビナと同組だったが、フィジカル面の弱点を露呈していた。

 W杯ではそれぞれタイプの異なる相手と対戦する。1試合目と別のチームの対策については、対戦相手が決まって以来、半年かけて練ってきたものだ。であるならば、当初の計画通りの準備を再開することだ。最も大事なのは諦めないことだ。これまでの数年間に積み重ねてきた努力を思い出し、自分たち自身を信じることだ。そして、動揺しないことも大切だ。

 次はもう勝つしかないのはボスニアやクロアチアも同じだ。日本の健闘を祈る。

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2014年6月18日のニュース