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ベルギー 采配ズバリ!3大会ぶり初陣で見事な逆転勝利

[ 2014年6月18日 02:50 ]

後半投入の起用にこたえてゴールをあげた喜ぶMFフェライニ (AP)

W杯1次リーグH組 ベルギー2―1アルジェリア

(6月17日 ベロオリゾンテ)
 サッカー・ワールドカップ(W杯)第6日(17日・ベロオリゾンテほか)1次リーグの3試合が行われ、H組の初戦で3大会ぶりの出場となるベルギーがアルジェリアと対戦。前半24分にPKで先制を許すも、後半25分にMFフェライニ(マンチェスターU)が同点ゴールを決めると、続く同35分にはMFメルテンスが逆転弾。ウィルモッツ監督が後半投入した3選手が期待に応え、今大会6試合目となる逆転勝利に貢献した。

 試合はベルギーがボールを支配するも守りを固めるアルジェリア守備陣を崩せない展開が続く。すると前半23分、アルジェリアが左サイドからカウンター攻撃を仕掛け、左SBのグラム(ナポリ)がゴール前にクロスを送ると走りこんだMFフェグリ(バレンシア)がフェルトンヘン(トットナム)に倒されPKを獲得。これをフェグリ自らが落ち着いて決め先制。アルジェリアにとって1986年メキシコ大会以来、実に28年ぶりとなる待望のゴールが生まれた。

 1点を追いかけるベルギーはMFアザール(チェルシー)が個人技で左サイドを突破し、中央へクロスを入れるがFWルカク(エバートン)は反応できず。MFビツェルのミドルでゴールを脅かす場面もあったが、全体的に攻め手を欠き前半終了。

 悪い流れをかえるべくベルギーは後半頭からメルテンス(ナポリ)を投入。右サイドの攻撃を活性化すると、同13分には動きの悪かったFWルカクに代え19歳のFWオリジ(リール)をピッチへと送り出した。

 それでもゴールが遠いベルギーは同20分にMFフェライニも投入。残り20分以上もあるなか、ウィルモッツ監督が交代カード3枚を使い切る思い切った采配をみせる。するとその5分後、MFデブルイネ(ボルフスブルク)の左からのクロスにMFフェライニが飛び込み、相手DFの頭1個上回る高さで競り勝ち同点弾。

 さらに勢いに乗るベルギーは同35分、MFアザールがドリブルで攻め上がり、ペナルティエリア手前で右サイドへ流すとフリーになっていたMFメルテンスが思い切り良く右足を振り抜き豪快にネットを揺らした。

 完全に試合の主導権を握ったベルギーはその後の反撃を抑え、試合終了のホイッスル。12年ぶりW杯の初陣は劇的な白星発進となった。

 ▼ベルギー・ウィルモッツ監督 前半にミスから失点したが、落ち着きを失わなかった。相手はわれわれにスペースを与えてくれなかったが、後半に打開できた。満足している。

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