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初出場ボスニア、優勝候補に善戦 初得点はイビセビッチ

[ 2014年6月16日 13:10 ]

ボスニア・ヘルツェゴビナ史上、W杯初ゴールを記録したFWイビセビッチ(AP)

W杯1次リーグF組 ボスニア・ヘルツェゴビナ1―2アルゼンチン

(6月15日 リオデジャネイロ)
 1992年の独立以来、5度目の挑戦で悲願だったワールドカップ(W杯)出場を果たしたボスニア・ヘルツェゴビナ。今大会唯一の初出場国は、初戦で優勝候補アルゼンチン相手に善戦した。

 警告覚悟で肉弾戦に持ち込むチームも多いが、スシッチ監督は「警告を強要するようなことはしたくなかった」と選手にはしっかりとプレスをかけるように指示。開始早々にオウンゴールを献上する不運はあったが、前半はメッシらスター選手を抑えて、仕事をさせなかった。

 後半は自力に勝るアルゼンチンの攻勢を受けてリードを広げられたが、終盤に1点を返して相手を慌てさせた。初陣で初得点を決めたのは途中出場のイビセビッチ。シュツットガルト(ドイツ)に所属する欧州予選10試合で8得点のFWが、同国サッカー史にその名を残した。

 旧ユーゴスラビア代表として1990年イタリア大会など2度W杯に出場した指揮官は「偉大なチーム、世界最高の選手(メッシ)相手にマラカナンでプレーできた」と満足げ。92~95年の内戦の傷痕はなお残り、先月には大洪水で150万人以上が被災した。苦難が続く国民を勇気づける戦いはできたという思いが、その表情から垣間見られた。

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