ザック監督発言にブレ 迷走采配でリズム崩れピッチ混乱

[ 2014年6月16日 05:31 ]

<コートジボワール・日本>前半、ザッケローニ監督が指示を出す

W杯1次リーグC組 日本1―2コートジボワール

(6月14日 レシフェ)
 ザッケローニ監督の試合後の言葉が迷走ぶりを端的に物語っていた。「まずは自分自身の反省だ。交代のカードは戦況を好転させる意図があって切ったが、狙いが外れ失敗した。もっとやるべきことがあったかもしれない」と采配に非があったことを認めた。どの交代が失敗だったのか、指揮官は明らかにはしなかったが、劣勢で大久保、柿谷を投入した場面を指していたものと思われる。

 迷走の始まりは1―0の後半9分だ。好調だったボランチ長谷部に代えて遠藤を投入。「予定通り。長谷部はケガ明けで、遠藤は30~35分のプレーが望ましいと考えた」と説明したが、長谷部がいることで相手の攻撃に耐えていた左サイドは、この交代策で完全に劣勢。リズムが崩れたのは明らかだった。

 逆転された後はさらにチームは混乱を極めた。後半22分に1トップを大迫から大久保に交代。その7分後には1トップに本田が入り、トップ下に香川が入った。柿谷が投入された後半41分からは本田が再びトップ下に入り、大久保は左MFへ。20分足らずの間に1トップがコロコロ入れ替わった。「声が聞こえなくて誰も分かっていなかった。岡崎も右にいるはずが左にいた」と大久保。インテル・ミラノ時代に監督、選手の関係だった相手のラムーシ監督が、後半からドログバを投入しチームを活性化させたのとは対照的に、指揮官の采配はチームに変化を与えられなかった。

 さらにロスタイムには指揮官自ら「ロングボール」と叫び“付け焼き刃”のパワープレーを敢行。DF吉田も前線に上げたが、そもそも長身FWはW杯メンバーから外しており、練習で試すこともなかった戦術。効果は推して知るべしだった。

 試合後の発言もブレた。チーム全体の戦いぶりについて「動きにキレがなく修正できなかった」と総括しながら、後半に運動量が落ちた選手の調整の失敗を指摘されると「チームは精神面でもフィジカル面も良かった」と否定。混乱しているのが手に取るように分かった。現行方式となった98年フランス大会以降、初戦黒星で1次リーグを突破したのは、46チーム中わずか4チーム。絶対に負けられないギリシャ戦は「しっかり敗因を分析し次の2試合につなげたい」と話した指揮官自身の立て直しも不可欠になる。

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