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ジェラード反撃する余力なし「タフな夜だった」

[ 2014年6月16日 05:30 ]

<イングランド・イタリア>初戦を落としたイングランドのジェラード(左)とルーニー(AP)

W杯1次リーグD組 イングランド1―2イタリア

(6月14日 マナウス)
 2年前の欧州選手権・準々決勝で敗れた相手への雪辱はならなかった。先発7人がW杯未経験という若い力に懸けたイングランドが、経験豊富なイタリアと過酷なマナウスの環境の前に屈した。

 中盤の構成力で劣るチームは、序盤から自陣ゴール前に押し込まれ、警戒していた相手の司令塔ピルロに自由にボールを持たせてしまった。先制点を許した直後の前半37分に、中盤の左サイドで先発したルーニーのクロスをスターリッジが決めて追いついたが、相手にボールを回されて着実に疲労が蓄積していった。後半19分に19歳のスターリングが両足をつり、その後も足のけいれんを訴える選手が続出。「タフな夜だった。暑くてじめじめして、タフなピッチだった…」。3大会連続出場の主将ジェラードにも反撃する余力はなかった。

 一方で若手を中心に怖い者知らずの選手が果敢に突破を仕掛け、相手DFを慌てさせる場面があったことも事実。ホジソン監督は「私が指揮した中で最高のプレーだった。もっと良くなる」と前を向いた。ベテランぞろいのウルグアイとの次戦(19日)で、若きイングランドの真価が問われる。

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2014年6月16日のニュース