×

“死の組”強豪対決はイタリアの勝利 バロテッリが決勝ヘッド

[ 2014年6月15日 08:53 ]

イングランド戦の後半5分、勝ち越しヘッドを決めて観客にキスを送るイタリアのFWバロテッリ(ゲッティ)

W杯1次リーグD組 イタリア2―1イングランド

(6月14日 マナウス)
 サッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会第3日は14日(日本時間15日)、1次リーグが行われ、D組の優勝経験を持つ強豪国同士の一戦は、イタリア(FIFAランク9位)がイングランド(同10位)に2―1で競り勝って白星スタートを切った。

 イタリアはGKブッフォン(ユベントス)が前日の練習で足首を痛めたため欠場し、シリグ(パリSG)が代役。イングランドはFWスターリッジ(リバプール)の1トップで、エースのFWルーニー(マンチェスターU)は左サイド、19歳のMFスターリング(リバプール)がトップ下に入った。

 立ち上がりからイタリアがボールを支配し、イングランドはその間隙を突いてスターリング、ウェルベック(マンチェスターU)らが素早く攻撃を仕掛けていく展開。試合が動いたのは前半35分のセットプレーからだった。FWバロテッリ(ACミラン)が好機を逃した直後の右CK、右クロスをMFピルロ(ユベントス)がスルーし、MFマルキジオ(ユベントス)がワントラップして右足でミドルシュート。ボールはゴールネットに突き刺さり、イタリアが先制点を挙げた。しかしわずか2分後、イングランドはエースの突破から試合を振り出しに。カウンターからルーニーが左サイドの裏へ抜けて中央へピンポイントクロスを上げると、スターリッジが右足で合わせて1―1の同点に追いついた。

 1―1で迎えた後半立ち上がりの5分、イタリアはエースが決めて勝ち越し。MFカンドレーバ(ラツィオ)が右クロスを送ると、ファーサイドのバロテッリが打点の高いヘッドでDFカーヒル(チェルシー)に競り勝ち、2―1と再び主導権を握った。追いつきたいイングランドはMFバークリー(エバートン)、ウィルシャー(アーセナル)の若手を投入し、後半34分にはMFララナ(サウサンプトン)をピッチに送るも、MFジェラード(リバプール)が足をつるなど、高温多湿の気候に消耗し決定的なチャンスをつくれず。イタリアが“死の組”の注目対決を制して勝ち点3を手にした。

続きを表示

この記事のフォト

2014年6月15日のニュース