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W杯開幕直前、サンパウロでデモ リオの空港ではスト

[ 2014年6月12日 23:05 ]

 サッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会開幕を目前に控えた12日午前、開幕戦の舞台である最大都市サンパウロなどでW杯開催に抗議する小規模なデモがあった。

 地元メディアによると、サンパウロ市内の地下鉄駅近くで行われたデモに参加したのは20人程度。開幕戦が行われる競技場につながる道路を封鎖しようとしたが、警官隊が催涙ガスなどで排除した。取材していた女性ジャーナリストが軽傷を負い、担架で搬送された。

 W杯に反対する労働組合などは12日、リオデジャネイロや、日本戦が行われる北東部レシフェなど全土で抗議行動を呼び掛けているが、昨年6月にブラジルでコンフェデレーションズカップが行われた時のような大規模なデモにはならない見通し。

 サンパウロのデモでは、取材するカメラマンらも皆ヘルメット姿。催涙弾を撃つ爆発音が鳴り響き、白煙が漂い、怒号が飛び交う中、デモ参加者を武装警官が拘束し、ボディーチェックするなど現場は物々しい雰囲気に包まれた。

 デモ隊の一人は「警察は金持ちだけでなく、私たち貧しい者も守れ」とテレビカメラの前で訴えた。

 一方、リオの国際空港では12日、賃上げを求める一部職員のストが始まり、数十人が空港と市街を結ぶ道路でデモを行い、空港利用者に影響が出た。

 日本戦が19日に行われる北東部ナタルでも12日、バス運転手がストを開始。地元メディアは53万人に影響が出ると伝えた。

((了)(H)(07)140612 235030

)(共同)

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