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W杯でPV応援できない? 大阪・都島区が料金未納

[ 2014年6月12日 21:09 ]

 サッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会に合わせ、大阪市都島区が、地元出身の日本代表柿谷曜一朗選手を応援しようとパブリックビューイング(PV)を計画しながら、映像上映に必要な申請を国際サッカー連盟(FIFA)にしておらず、ライセンス料も払っていないことが12日、区などへの取材で分かった。区やPV会場がライセンスについて十分認識していなかった。

 都島区は既にPVの参加を受け付けており、同日、申請書を提出したが審査が必要で、日本代表の初戦がある15日には間に合わない恐れがある。

 日本国内のPV開催事務をFIFAから請け負う「電通スポーツパートナーズ」(東京)は「上映権利がなく不正に当たる。FIFAから法的措置を受ける可能性がある。自治体の主催で、未申請や未払いは聞いたことがない」としている。

 都島区などによると、PVは15日から決勝戦まで区内の宴会場「太閤園」で実施すると計画。1試合ごとに会場使用料や司会者の料金など計約42万円を支払う契約を会場側と結んだ。しかし区は申請について具体的な指示をせず、会場側も必要と認識していなかった。

 またFIFAの規定では、日本国内の自治体が無料でPVを実施する「非商業イベント」の場合、ライセンス料は試合数に関係なく5万円だが、区も会場側もこの規定を確認していなかった。

 都島区は「会場側に『放映権に関してはちゃんとしておいて』と伝えていた。ただ主催者として確認不足だった」、会場側は「過去にPV開催の経験がなく、無料の場合、申請は必要ないと思っていた。楽しみにしているサポーターがいるので間に合ってほしい」として謝罪した。

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2014年6月12日のニュース