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ブラジル W杯出陣へ試練…フェリペ監督おいが事故死

[ 2014年6月12日 05:30 ]

ブラジル代表を指揮するフェリペ監督(AP)

ブラジルW杯開幕戦 ブラジル―クロアチア

(6月12日)
 W杯開幕戦を12日(日本時間13日午前5時、サンパウロ)に控えたブラジル代表のルイス・フェリペ・スコラーリ監督(65)を悲劇が襲った。10日に故郷のブラジル南部リオグランデドスル州パソフンド近郊で、おいのタルシジオ・シュナイダー氏が運転していたとみられる車が反対車線に飛び出してトラックと衝突。48歳で亡くなった。

 フェリペ監督は5月末にも義理の弟が病気で亡くなっており、短期間で2人の家族を失ったことになる。義弟が亡くなった際は代表合宿を離れたが、クロアチアとの開幕戦を2日後に控えたこの日は練習を指揮。ブラジル協会によると、練習開始20分前に訃報を受けた同監督は動揺していたものの「プロとして行動し責務を果たした」という。

 練習前にはMFオスカル、DFダビド・ルイスらが指揮官に歩み寄り、抱擁をかわした。雨の中で行われたミニゲームではエースのFWネイマールがハットトリックをマークし、地元優勝の期待が懸かる大会へ向けた調整を終了。指揮官が一時離脱するかは未定だが、チームは一致団結して開幕戦に臨む。

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2014年6月12日のニュース