【オシムの提言２】予想できた香川復活　本大会のキーマンに

スポニチ本紙のインタビューに答えるオシム氏
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　元日本代表監督のイビチャ・オシム氏（７３）が自宅のあるサラエボで１０日、スポニチ本紙の独占インタビューに答え、Ｗ杯を戦うザックジャパンへアドバイスを送った。

【日本代表メンバー Ｗ杯日程】

　ザンビア戦の本田の２点目は、クロスに対して横からスライディングして決めるイングランドやドイツの典型的なゴールだ。攻撃の選手は点を決めればホッとする。しかし、本田にとってＷ杯本大会は厳しい大会になることは間違いない。相手は必ず本田をガッチリと抑えにくるからだ。攻撃の中心選手は自由にプレーできることはあまりないし、この３試合は「自由に動けないこと」に慣れるためにも良かったのではないか。ただ、本田一人が日本代表ではなく、彼に全てがかかっているのではない。

　香川の復活は予想できた。ドルトムントに残らずマンＵへ移籍し、高額な報酬を得る代わりに出場機会が少なくなり、自分のプレーができなくなっていた。以前のコンディションを取り戻すために高い代償を払ったが、そういうことを知るいい経験になった。１年間を無駄にしたが、その分をＷ杯でアピールしたいと心に秘めて、一生懸命やっているのが見て取れる。本大会ではキーマンになる可能性はある。