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“長友塾”でコートジ丸裸だ!快足ジェルビ対策をチームに伝授

[ 2014年6月11日 05:30 ]

練習でボールをトラップする長友

 12日開幕のW杯ブラジル大会に臨む日本代表は9日(日本時間10日)、ベースキャンプ地イトゥでの練習を開始した。DF長友佑都(27=インテル・ミラノ)は14日(同15日)の初戦で激突するコートジボワールのキーマンで同じくセリエAローマで活躍するMFジェルビーニョ(27)の特徴をチームメートに完全伝授することを明かした。初戦まであと4日、情報戦も本格化してきた。

【日本代表メンバー W杯日程】

 W杯初戦まで4日。長友が情報戦の火ぶたを切った。コートジボワールのキーマンの一人がセリエAで今季も2度対戦したライバル。「これからジェルビーニョの特長も(皆に)伝えようか、と」。その肌で感じた感覚を基に敵の得点源を“長友塾”で丸裸にする。

 最も伝えたいのは桁外れのスピードだ。「切れは抜群。走るのとドリブルのスピードが変わらない。基本的にはスペースにドリブルで入って行く選手。ギリギリの深いエリアからも切り返して来る」。話すうち、思わずスプリント自慢の長友の血も騒いだ。「個人的には一対一でも勝ちたい」。だが、個人の勝負以上に重要なのは日本代表としての勝利。「チームで連動することも大事だから」と情報を共有する重要性を語った。

 長友にとってコートジボワールは運命の相手だ。08年5月、A代表デビューを飾った相手。それ以上に強烈だったのが10年6月、W杯直前の強化試合で0―2と惨敗した一戦。その中にドログバもジェルビーニョもいた。「自分のキャリアの中でも一番強いと感じた相手だった。その後、4年間で成長した。(成長をみせる)いい相手だと思う」と腕を撫した。

 W杯を目前にした今、長友は自分が自分でないような不思議な感覚にとらわれている。「自分の中にもう一人、本物の長友佑都がいて早く出たいと言ってる。今は仮の長友なんで」。4年間、もはや代名詞ともなった体幹トレや「人には言えない練習も続けてきた」という。まだ自分でも潜在するパワーの底が見えていない。W杯で一気に爆発させるつもりだ。

 取材エリアではイタリアのメディアも長友に密着した。W杯では8強、4強を目指すのか?と聞かれ、質問をさえぎるように「僕は負けたくない。トップ(優勝)を目指してる」と答えた。その姿はまだ仮の姿なのだが、口から出て来る熱意、真剣さは本物だった。

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