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「W杯」使えなくても…攻めるブラジル商戦 国内各社が限定品

[ 2014年6月10日 12:10 ]

ブラジル関連商品を前に笑顔の青山めぐ

 4年に1度のサッカーの祭典、W杯ブラジル大会が、いよいよ12日(日本時間13日)に開幕する。日に日にお祭りムードが高まる中、日本国内ではブラジル関連商品が目に付き始めた。各メーカーが知恵を絞る「ブラジル商戦」に迫る。

 スーパーやコンビニなどでいま、黄色や緑のパッケージの「ブラジル関連商品」が目立っている。日清食品では、先月26日に「カップヌードル」や「焼きそばU.F.O」といった主力商品で「ブラジリアンチキン味」を発売。香ばしいチキンにハーブを利かせた風味が特徴で、既に品薄の店舗もあるほどの人気。

 日清食品は販売数や販売期間は公表していないが、「限定なので定番商品よりは少ない」とのこと。現地入りできないサポーターにとっては、せめてブラジルの味を…と観戦用に購入したいところだが、早めに確保する必要がありそうだ。「ブラジリアンシーフードヌードル ビッグ」も販売。こちらは、トマトやココナツで煮込んだブラジル料理「ムケッカ」を再現している。

 不二家は、ブラジルが全世界の3分の1の生産量を誇るコーヒーで勝負。大人気クッキー「カントリーマアム」に「ブラジルコーヒー」味を投入。袋を開けた途端にコーヒーのにおいが広がり、一口かじると、ほろ苦い味が口いっぱいに広がる。これまでのコーヒー味クッキーとはひと味違う感じだ。同商品はローソン限定販売というレアもの。同社はチョコレート「LOOK」もブラジルコーヒー味を販売している。

 各社が「ブラジル」を前面に押し出すのは、「W杯」「ワールドカップ」が国際サッカー連盟(FIFA)の商標登録で、公式スポンサー以外は使用できないという事情もある。現在、最高位の公式スポンサーはアディダス、ソニーなど6社。スポンサー料は明らかになっていない。

 食品メーカー担当者は「せっかくの大イベントですから、せめてブラジルで乗っかりたい」と本音をチラリ。「ブラジル国旗の黄色、緑、青の3色が夏らしく、いまの季節にちょうどいい」と、商品にしやすい面もあると語った。

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