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コロンビア ファルカオ抜きFW陣2発も守備のもろさ露呈…

[ 2014年6月2日 05:30 ]

セネガル戦でゴール決め喜ぶコロンビア代表FWバッカ(右)(AP)

 日本代表が1次リーグ第3戦(24日)で対戦するコロンビア代表が31日、アルゼンチンのブエノスアイレスでセネガル代表と親善試合を行い、2―2で引き分けた。左膝の故障から復帰を目指すエースFWのラダメル・ファルカオ(28=モナコ)が不在の中、前半に2得点して攻撃力に陰りがないことをアピール。一方で後半には立て続けにゴールを決められる守備のもろさを露呈した。日本にとっては付け入る隙を見いだせた一戦となった。

【コロンビア代表メンバー】

 強さともろさ。両面を見せて引き分けた試合内容に、アルゼンチン出身の名将ペケルマン監督の表情はさえなかった。

 「どんなチームであれ短い時間で2ゴールを決められるのは、選手の能力以外の部分で改善すべき部分があるということ。油断してはいけない」

 FIFAランク5位という評価を受けて臨む大舞台へ、辛口の感想になるのも致し方なかった。

 前半は「表の顔」だった。12分、右CKをファーサイドでFWバッカが頭で落とし、FWグティエレスが左足を合わせて1点目。同44分にはカウンター攻撃からペナルティーエリアに走り込んだバッカがゴール右に鋭い一撃を突き刺した。2トップに加えてMFキンテーロも強烈なFKでゴールポストを叩くなどエース不在を感じさせない戦力の厚みと多彩な攻撃を披露。そのファルカオも試合前のウオーミングアップに参加するなど2日のメンバー発表へ向けて明るい材料がそろった。

 ところが後半、楽観的ムードは一変する。2分にペナルティーエリアに走り込んだ相手FWへの縦パスを許すと、角度のない位置からゴールを決められる。さらに6分後には、バイタルエリアでフリーにした相手に強烈なミドルシュートを叩き込まれ、あっという間に追いつかれた。22分にはMFメヒアが右脚を負傷して交代と泣きっ面に蜂だ。メヒア負傷と引き換えに相手選手が退場して10人になったが、1人少ない相手に引いて守りを固められ、勝ち越しのゴールを決められなかった。

 前半で退いたDFスニガは「初戦のギリシャ戦に向けて練習を続けるしかない」と危機感をあらわにしたが、試合中に修正できないのも実力のうち。破壊力あるFW陣を防ぎきった先に、日本の勝機も見えてきそうだ。

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2014年6月2日のニュース