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6歳までブラジル育ち W杯エスコートキッズで“里帰り”

[ 2014年5月26日 05:30 ]

サッカーW杯ブラジル大会で、日本代表選手のエスコート役に決まった(前列左から)西谷玲央君、西澤里緒さん、二宮康太郎君、門永雅怜さん、国仲藍夢君、林千遥さん、(後列同)鈴木航介君、藤代哲成君、小野寺茜さん、郷家隆晟君、ジョップ・セリンサリウ君

 サッカーW杯ブラジル大会で、日本代表選手と手をつないで一緒にピッチに入場する「エスコートキッズ」11人が決まり、25日、東京都内で任命式が開かれた。第2戦となる6月20日(日本時間)のギリシャ戦で選手と入場する。

 式では一人一人に任命書が手渡され、キャプテンに指名された福岡市の小学5年鈴木航介君(10)は「長友佑都選手と手をつなげたら、“頑張ってください”と声を掛けたい」と話した。

 エスコートキッズは日本マクドナルド(東京)が6~10歳の男女を対象に募集し、これまでで最多の9964人が応募。作文「ぼく(わたし)とサッカー」や、笑顔の写真などをもとに選出された。

 父親の仕事の関係で6歳までブラジルで育ったという東京都世田谷区の小学3年藤代哲成君(9)は「ブラジルに帰ることができてうれしい」と笑顔。

 応募した作文に「東日本大震災の直後に外で遊ぶことすらできなかった。今こうしてサッカーができることはとても幸せ」とつづったのは、仙台市の小学4年郷家隆晟(りゅうせい)君(9)。自宅は無事だったが、周辺に被害が及び半壊地域に指定された。「被災地代表として頑張りたい」と力強く宣言した。手をつなぎたい選手を聞かれ「友達から似ていると言われるから、香川真司選手と手をつなぎたい」とはにかんだ。

 父親がセネガル人、母親が日本人という神奈川県茅ケ崎市の小学5年ジョップ・セリンサリウ君(10)は、2年前に初めてセネガルに行った時、現地の子供たちとサッカーを楽しんだ。「言葉は通じなくても友達ができた。サッカーの力は凄い」と目を輝かせていた。

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2014年5月26日のニュース