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大久保 新武器ミドルだ 川崎Fで実証、代表の2倍決めてる

[ 2014年5月26日 05:30 ]

サポーターにボールを投げ入れる大久保

日本代表指宿合宿最終日

(5月25日)
 日本代表は25日、鹿児島・指宿合宿を打ち上げ、27日に壮行試合キプロス戦が行われる埼玉県内に移動した。FW大久保嘉人(31=川崎F)は約2年3カ月ぶりの代表復帰となった5日間を終え、手応えを強調。ゲーム形式でミドルシュートからゴールを量産していることを明かし、本大会でも積極的に狙う方針を示した。背番号は希望通り13に決まった。

 大久保が充実のキャンプを打ち上げた。合宿5日間で計8回の練習は全て冒頭15分を除いて非公開。それでもゲーム形式でトップ下と1トップで併用されていることを自ら明かし「ミドルレンジから(のシュートが)バンバン入っている。戦術にも慣れてきたし、スムーズにできている」と好調ぶりをアピールした。

 ミドルシュートはチームの新たな武器になる。日本代表は10年W杯南アフリカ大会後に51試合94得点も、直接FK弾を除くペナルティーエリア外からは8得点しかない。大久保は川崎Fに移籍した昨季以降で34得点。そのうち6得点がエリア外からのミドル弾だった。割合は日本の約8・5%に対して約17・6%。中距離からのシュートが増えれば相手を引き出す効果もあり、攻撃のバリエーションも多彩になる。

 背番号は希望通り「13」に決定。国見高1、2年時の原点といえる番号で神戸に所属した07、08、10、11年もつけた。昨季から加入した川崎Fでも背負い、自身初の得点王を獲得した。大久保とは縁深い数字で得点王を獲得した昨季は「13」年シーズン。J1通算100得点を記録した試合は7月「13」日の浦和戦。W杯メンバー発表前の最後の試合で2得点してサプライズ選出を引き寄せた5月10日の鹿島戦はリーグ第「13」節だった。

 代表で13番だった細貝のW杯メンバー落選で空き番になったのも何かの縁。「チームを活性化するために選ばれたし、やるしかないでしょ」。W杯の1大会最多得点は58年スウェーデン大会でフランス代表FWフォンテーヌが記録した「13」。サプライズ男には、そんな夢も期待したくなる。

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2014年5月26日のニュース