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堅守を誇るギリシャ 岡崎、大久保で徹底的に裏を狙え

[ 2014年5月26日 05:30 ]

日本代表合宿でシュートを打つFW岡崎慎司

 日本代表がW杯1次リーグ第2戦で対戦するのは、ザッケローニ監督が「最もやりにくい相手」と評したギリシャ代表。同代表23人から攻守の傾向を踏まえて、日本代表が勝ち点3を挙げるために、どう戦うべきかを探ってみた。

 ギリシャ代表の基本フォーメーションは4―3―3。前線は絶対的エースのミトログル(フルハム)がトップに入り、両脇には高さと強さを備え、ドリブル突破も得意なサマラス(セルティック)と俊敏なサルピンギディス(PAOK)が固める。しかし、ミトログルは右膝の負傷明けで、トップコンディションにはほど遠い。小回りの効く動きで守備陣をほんろうし、W杯予選でも3得点を挙げているサルピンギディスの方が脅威。また、コンディションのあがらないミトログルに見切りをつけた場合は、元エースで今季トルコリーグで13得点を挙げているゲカス(コンヤスポル)が控えている。

 ギリシャ代表は伝統的に堅守速攻を得意とし、04年欧州選手権では強豪フランス、開催国ポルトガルを倒して初優勝を果たした。その後は目立った成績を残していないが、14年W杯欧州予選では10試合4失点と堅い守備は健在。負傷で主力DFシオバス(オリンピアコス)を選出できなかったが、ツアベラス(PAOK)、マノラス(オリンピアコス)らが控えており、守備陣の層は厚い。

 サントス監督は欧州選手権制覇に貢献したカラグニス(フルハム)、カツラニス(PAOK)らを含む、経験豊かな選手を多く選出。しかし、主力のベテランは所属チームで出場機会が少なく、試合勘が欠如している。3月に行われた韓国代表との親善試合でも、中盤からの早いボール回しやサイドチェンジについていけない場面が多く、たった1本のパスで裏を狙われて点を失っていた。

 ギリシャ代表の自陣で守備を固め、相手を攻めあぐねさせて、焦りを誘って狙ってくるカウンターには最大限の注意が必要。しかし、遠藤(G大阪)ら中盤がボールを保持して、香川(マンチェスター・ユナイテッド)、本田(ACミラン)らのコンビネーションで崩したり、岡崎(マインツ)、大久保(川崎F)が守備の裏を狙う動きを繰り返すのが効果的だろう。一瞬のスピードで裏を狙うプレーを得意として、今季も多く得点している岡崎、大久保に期待がかかる。

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2014年5月26日のニュース